祇園のまさに一等地で、カウンター8席だけの「鉄板割烹」の人気店を営む店主関孝明氏。ご本人同様黒ぶちメガネがお店のマークのようです。6年前に一度来て感動し、東京の友人には紹介していたものの、自分ではなかなか再訪のチャンスがなく、久しぶりにこの8月お邪魔することができました。
カウンターの真ん中には大きな鉄板があり、今もピカピカに磨き上げられ健在。変わらぬ店内で忙しそうに料理中の関氏の隣で奥様が丁寧にお客様の接客を担当されていました。鉄板の真ん前の特等席で、目の前で調理されるところを見学もできました。
普通の日本料理の割烹と大きく異なるのは、鉄板焼きをメインにして、日本料理と見事な融合を果たしていること。今回出た料理は、最初2皿が冷製の前菜で、後は鉄板焼きを使った温かい料理でした。
まず最初に緑色が美しい枝豆のずんだ餅の中にカラスミが入ったもので、上からとろっとお餅がかけられた先付。いきなり幸せな気分になれます。次は蟹の殻の中にミルフィーユのように蟹とウニとキャビを重ねた「痛風セット」。ウキウキ度はMAXです。でも確かにこんな豪華食材ばっかり食べていては痛風になりそう?
この後も豪華食材はどんどん登場します。アワビのカツを肝のソースで頂き、鰻を鉄板で焼いたものを焼きそばに混ぜて上からパルメザンチーズと黒トリュフをどっさり。その後もフォアグラも挟んだハンバーガーに極上すき焼きなどなど。かなりガッツリ系で、私たちも隣の人々も皆ギブアップです。最後は味見程度の小さいお皿にしてもらいました。
このコロナ禍でもカウンターには9人のゲストがいて大賑わい。(あれ?8人定員かと思ったら9人座ってました)ほとんどは祇園の常連さんのようですが、たいしたものです。カウンター内で1人ですべての料理を9人分作るのは本当に忙しそう。終始料理に集中されている努力家なのでしょう。ただ、カウンターで向かい合って料理を頂くからには、もう少し相手をしてほしいという残念感がありました。いろんな話も聞きたかったです。楽しい語らいこそ、料理の美味しさを2割増しにしてくれるはずです。
できれば自分だけですべてをやろうとせず、一人アシスタントを入れて余裕を持たれると、とても良くなるだろうという感想でした。
レストラン名 | 祇園 一道 |
ジャンル | 日本料理 |
住所 | 京都市東山区祇園町南側589 ぎおん松本ビル1階 |
TEL | 075-561-1949 |
予算 | 22000円 |
座席 | 8席 |
個室 | なし |
予約の可否 | 完全予約制 |