アランシャペルの弟子と言われる音羽和紀シェフ。1970年代に3年間フランスの名門「アランシャペル」で修業し、後に1981年宇都宮でオーベルジュをオープン。フレンチの先駆けと言われました。今のお店ができたのは2007年、シェフは還暦の年。その後70歳を越えた今なお活躍中のシェフ。2人の息子さんのうち、次男の音羽創氏は東京白金で有名な「CIEL ET SOL」というフレンチを今年3月までやっておられ、今は実家のお店を継ぐべく宇都宮に戻って、長男の音羽元氏も一緒にお店を切り盛りされています。
JR宇都宮駅から車で15分位で、着いたところにはスペインか南仏を思わせる赤レンガの建物が!そのうちのひとつがオトワレストランで、チャペルなども併設しています。
中もミュージアムかモダンギャラリーのようにゆったり広々とした豪華なグランメゾンです。スタッフも20人近くいるそうで、皆きびきびと動いています。
サービスも感じよく丁寧で、質問にも細かく+&で答えてくれます。フランスに本部を置くホテル・レストラン協会「ルレ・エ・シャトー」に加盟しているので、世界中のグルメなゲストにも認められるような「栃木テロワール」を提供するのだと言います。テロワールとは風土という意味で、栃木の風土を余すところなく取り入れた完璧な栃木テロワールの集大成をめざしているのです
ランチで頂いたメニューレジオンの4コースは、アミューズはなくいきなりその名も栃木テロワールというお皿から始まりました。正統派フレンチと思ったら思わぬ変化球でいい出だしです。
白いお皿に美しく盛り付けられた40種類もの野菜たち。カブや蓮根、カリフラワーなどオーソドックスなものから、珍しい色とりどりの根菜やハーブ。果物は柿のみ発見、焼きナスにうずら卵の目玉焼きが可愛く添えられています。ビネガードレッシングであっさり、かつ柑橘系の泡も載って美味しくてヘルシーで大好きになったお料理。わざわざ食べに来た甲斐がある逸品でした。
魚料理は地元のヤシオマスの上に酢漬けキャベツのシュークルート、マッシュルーム、イベリコ豚のラルドという肩肉の脂身の生ハムの薄いシートを載せてあり、キャベツのスープのようにさらっとしたナージュというソースをかけてあります。どう考えても美味しくなる組み合わせでした。次のポークが南米のグリーンソースチュミチュリ(ニンニク、オリーブオイル、ライム、パクチー、オレガノなど入ったスパイシーなソース)と蜂蜜と黒ゴマのせんべいのかけらを散らした変化に富んだ味わいでボリューミーな肉を飽きさせません。
デザートとその後の焼き立てでいいバターの香るフィナンシェのプチフールと最後まで、ひとつひとつ美味しいー!!と唸らせてもらいました。
シェフと息子さんは現在は豪華列車「トレインスイート四季島」でのランチのおもてなしも時々担当したり、その活躍の場をまた広げています。今後の活躍から目を離せません。
(2020年11月訪問)
レストラン名 | OTOWA RESTAURANT オトワレストラン |
ジャンル | フレンチ(フランス料理) |
住所 | 宇都宮市西原町3554-7 |
TEL | 028-651-0108 |
予算 | ランチ 6000円~ ディナー10000円~ |
座席 | 80席+個室 |
個室 | あり |
予約の可否 | 完全予約制 |