明治21年から続く老舗旅館「皆美館」。当時、芥川龍之介や川端康成らをはじめとする多くの文豪が松江という地を愛し、この宿に泊まったと言います。全国で7番目に大きい、松江のシンボルである宍道湖を臨むように建つ皆美館は、歴史ある旅館でありながらも古臭い伝統に縛られず常に進化を続け、見事に居心地の良いレトロモダンな雰囲気を作り上げています。そんな広々として快適な客室には宍道湖を眺めながら入ることのできるレイクビュータイプのお部屋もあり、夕刻茜色に染まる空と湖を楽しみながら浸かる温泉に、きっと身も心もほぐれるはず。
そして皆美館を語る上で忘れてはいけないのが食事。山陰の恵みを味わえる皆美館ですが、この宿の顔と言っても差し支えないメニューである鯛めしを味わえるのは朝食時のみ。鯛のそぼろ、丁寧に裏ごしされた炒り卵、海苔、ネギなどを自分で好きな分量載せたら、鰹本節ベースの出汁をかけていきます。私たちのよく知る鯛めしとは一風変わった、見た目はそぼろご飯に近いそれですが、味に関しては文句なし!卵が卵黄と卵白に分けられて調理されているところも、炒り卵のキメが細かいところも、どれだけ手間がかかっているんだ・・・!と驚かされます。朝からこんなご馳走を食べたらテンションが上がっちゃいますね。
とても街中にあるとは思えないほど穏やかで落ち着いた雰囲気を提供してくれる皆美館。館内には、アメリカの日本庭園専門誌で紹介された日本庭園ランキングで3位を獲得したという庭園をはじめ、老舗ならではの行き届いたサービスが私たちを出迎えてくれることでしょう。かつての文豪たちと同じようにこの宿に足を運んで松江の魅力を肌で感じてみてはいかがでしょうか。
旅館名 | 皆美館 |
住所 | 島根県松江市末次本町14 |
TEL | 0852-21-5131(9:30〜20:00) |
お風呂 | 大浴場有り。共同露天風呂は無い。 |
予算 | 1人1泊22,000円~(2名1室利用時1人当たりの料金) |
露天風呂付客室 | 露天風呂付客室も有り。 |