2019年10月にスタートし人気を呼んだキムタク主演のドラマ『グランメゾン東京』。一度すべてを失った料理人が、もう一度世界最高の称号であるミシュラン3ツ星を目指すこの作品。例に漏れず私もキムタクの、ひいては作品の虜になり全話5回ずつ見るくらいにはファンなのです。
それがこのレストランとどういう関係があるのかと言うと、見ていた人はご存知の通り。実はここ「メゾン ポール・ボキューズ」は主人公のライバル店「gaku」の撮影に使われたレストランだったりします!
そもそも「ポール・ボキューズ」というとグルメ好きで知らない人はいない名店。フランス・リヨンにある本店は1965年に3ツ星を獲得してから50年以上それを守り続けている、まさに美食のトップとも言えるお店です。そしてここ代官山の店舗も1ツ星を持つ人気店。なるほど、作品のコンセプトにこれ以上合うお店はないかもしれません。
「メゾン ポール・ボキューズ」があるのは建物の地下1階。ドラマでもお馴染みの階段を降りた先、開けた空間でメートルさんがお出迎えしてくれます。エントランスに廊下、待合スペース、そして何よりオープンキッチン。どこもかしこもドラマで見たことのある風景で興奮が隠せません!今日は丹後シェフいないのかな~江藤オーナーは外出中かな~なんてドラマのキャラクターを思い浮かべながら、席に通され料理を待ちます。
歴史あるこのお店のメニューはどれもが正統派のフランス料理。ランチコースは4,500円と、名店にしてはかなりリーズナブル。アミューズ、前菜又は魚料理、肉料理、デザートの計4品のコースですが、店の看板メニューであるトリュフスープも飲んでみたかったのでそちらも追加注文。実はこのスープ、ボキューズ氏がフランスの料理人として初めてレジオン・ド・ヌール勲章を受章した際、当時の大統領に献上した料理なのだそう。パイ生地で蓋をされた深めのスープ皿には、風味豊かなコンソメスープとたっぷりのトリュフ、野菜類、そして細かく刻まれたフォアグラが熱々のまま閉じ込められていて、パイ生地を崩した瞬間良い匂いがテーブル全体に広がります。ボリューム満点のこの品は文句なしの100点!サッパリとしつつもコクがあるコンソメスープは絶品。他の品もフランス料理らしい、重ための正統派でしたがどれも洗練されて堪らない美味しさです。
最初は「gaku」の舞台だからという理由で予約したお店でしたが、最終的には内観よりなにより、料理の素晴らしさに圧倒されてしまいました。ドラマを見ていた人だけでなく、グルメが好きな方すべてにオススメしたいレストランです。
(2020年9月訪問)
レストラン名 | メゾン ポール・ボキューズ |
ジャンル | フレンチ/フランス料理 |
住所 | 東京都渋谷区猿楽町17-16 代官山フォーラム B1F |
TEL | 050-5594-9682 |
予算 | ランチ:¥4,000~5,000 ディナー:¥10,000~15,000 |
座席 | 30席 |
個室 | 有り |
予約の可否 | 予約可 |