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    レストラン ラッセ(イタリアン/目黒/東京)~シェフがサイゼリヤでアルバイトする理由とは…?

    前菜のお肉。お皿にもこだわっているそうで、青色が綺麗!

    淡路の鰆をバジルソースで。歯が要らないくらい柔らかくて火加減が絶妙!

    今なにかと話題を集めている目黒の1ツ星レストラン「ラッセ」。美味しさに定評があるのは勿論なのですが、話題になっている理由はそれとは別にあります。なんと、シェフである村山太一氏は現在進行形でファミリーレストランとして有名なサイゼリヤのアルバイトをしているという超変わり者!何故サイゼリヤ!?しかも、もう3年近く働いているそう。私自身学生時代は何度もサイゼリヤにお世話になりましたが、正直星付きレストランとは比べるまでも無いような…そんなことを思っていましたが、村山シェフが目指すのはサイゼリヤのような経営スタイルです。

    近江牛のグリル+秋らしい風味豊かな数種類のキノコ。美味しい!

    意外と知られていませんが実はサイゼリヤは食材にめちゃくちゃこだわりがあるお店。自社で農場やら工場を持っており、いかに安価で美味しい食事を提供できるかに全力を注いでいます。並々ならぬ経営努力の結果、あのような値段で提供できているサイゼリヤですが、それだけでなくきちんと利益を出しているのが凄いところ。従業員一人当たりの利益は向こうのほうがはるかに上なのだと語る村山シェフ。なるほど、より良い職場づくりのために休憩時間を割いてまでアルバイトをしているとは…頭が下がります。

    熱々トロトロのフォンダンショコラにバニラアイスをドン!濃厚で絶品!

    そんなシェフが作る料理は超一流。サイゼリヤに倣っているからといって料理にチープさは一切ありません。ラッセのコースはイタリアンとしては珍しく、1品目からガッツリお肉。豚肉の肉団子の下にはズッキーニのソテーとジャガイモのソースが敷かれ、ナイフを入れると肉汁が溢れ出します。見た目に反して脂っこさや肉臭さは皆無。ソースとの相性が抜群で、優しい旨味に2品目以降の料理に期待が高まります!
    魚料理のあとはスペシャリテの4種のチーズのラビオリ。コクがありつつも濃厚すぎないそれはスペシャリテの名に相応しい逸品です。ラッセにはこれまで3回くらい訪れていますが相変わらずの美味しさで唸ってしまいそう。メインのお肉の後には、〆のラーメンならぬ〆パスタとデザート、そして3種のプティフールと量も申し分なし。これだけ食べてディナー1人7,000円ほどと言うから驚きです。これもサイゼリヤで学んだ経営努力が成せる技なのでしょうか…。これだけの料理をこのお値段でいただけるなんて、なんだか得をした気分です。ミシュランの1ツ星に慢心せず常に進化を続ける「ラッセ」。友人との食事にもぴったりなオススメのイタリアンです。
    (2020年10月訪問)

    レストラン名Restaurant L’asse(レストラン ラッセ)
    ジャンルイタリアン/イタリア料理
    住所東京都目黒区目黒1-4-15 ヴェローナ目黒 B1F
    TEL03-6417-9250
    予算ランチ¥2,600~(平日のみ) ディナー¥7,700~
    座席24席
    個室無し
    予約の可否予約可

     

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