熊本県のブランド牛、あか牛。その名の通り赤身が多い阿蘇広域の品種で、脂っこすぎず、柔らかで強い旨味が特徴。阿蘇に訪れたら必ず食べたいB級グルメの一つです。そしてここ阿蘇の内牧温泉街に、絶品のあか牛丼を食べられるお店があるとのことで、せっかくなのでお邪魔してきました。
明治43年創業の歴史あるお店「いまきん食堂」。一見どこにでもありそうな素朴な町の定食屋ですが、此処こそがB級グルメの王様とも言うべきあか牛丼の超有名店なのです。
午前11時、お店に到着。早速お店に入って食事…とは残念ながらいきません。さすがは人気店、まずはお店の人に番号札を貰うところから始まります。今回は幸いにも1時間待ち。ネットの事前調べでは1時間半待ちは当たり前、酷いと3時間は待つこともあると聞いていたのでラッキーです。
さて、この空いた1時間に何をしようかと思っていると「こちら、良かったらどうぞ」と店員さん。渡されたのはこの周辺の観光マップ。手書きのような味のあるそれは、どうやら「いまきん食堂」のオリジナルで、こうして番号札を配った人に必ず手渡しているよう。なるほど、これなら長い待ち時間も退屈しなさそうです。
1時間後、再びお店へ。2階建ての店内はコロナの影響を全く感じさせない賑わい。今回は名物のあか牛丼と、同じく人気のあか牛ハンバーグ定食を注文しました。
大して待たずに運ばれてきたあか牛丼。ミディアムレアのあか牛ステーキが贅沢に盛られ、中央には半熟卵が鎮座します。正直これだけシンプルな料理で他店とそんなに差がつくものなのかと半信半疑でしたが、食べてみてその違いを実感。柔らかく旨味たっぷりのあか牛と甘辛い特製ダレは相性抜群!これに卵を絡めてご飯と掻き込んだら…美味しくないわけがない。他にもお肉の上にワサビや特製の肉味噌もついているので味を変えながら食べると堪りません。ハンバーグの方も驚くほどジューシーで肉厚。これは確かに何時間待ってでも食べる価値があります。
待ち時間、観光マップを片手に周辺をぶらぶらしていたのですが、その間同じようにマップを持って町を散策している人を多く目撃しました。「いまきん食堂」のこうした周辺地図を作り、配るというアイディアは、きっと町の活性化にも繋がっているのだと思います。人気店ならではのアプローチで町を助け、また同じように助けられている「いまきん食堂」。ただの人気店ではなく、この町に無くてはならない素敵なお店の一つなのです。
(2020年9月訪問)
レストラン名 | いまきん食堂 |
ジャンル | 定食・食堂、丼もの |
住所 | 熊本県阿蘇市内牧366-2 |
TEL | 0967-32-0031 |
予算 | ¥1,000~2,000 |
座席 | 30席ほど |
個室 | 有り |
予約の可否 | 不可 |