料理さえ良ければあとはもうなんでもいい!
旅行において何を重要視するかは人それぞれかと思いますが、私は「料理さえ良ければ観光地はおまけ程度で良い」という、まさに「花より団子」派です。今回は同世代の女友達と京都豪遊グルメツアーを決行して参りました!
「祇園 呂色」は八坂神社へと延びる四条通りに面したフレンチレストラン。祇園花見小路の入り口にも程近く、観光ついでに訪れるのにもピッタリなお店です。20代女子の2人旅としてはかなり贅沢なレストランなのですが、普段美味しいものを食べるために働いていると言っても過言ではないので、ここはじゃんじゃん出していきます!(笑)
よくある雑居ビルの5階。まるで隠れ家レストランのような雰囲気のこのお店は、カウンター10席のみの小ぢんまりとした空間。内側ではソムリエさんや料理人の方だけでなくオーナーシェフの小霜浩之氏も自ら立たれていて、積極的に接客をされています。10席だけなのになんと4~5人のスタッフさんが常にテーブルをチェック。お皿を下げるタイミングやグラスが空になった時の声掛け、会話が途絶えた時の話題提供などどれも絶妙で、過不足の無いサービスが心地良いのもここの特徴でしょう。
そんな呂色で提供されるのはフレンチという概念にとらわれない、京都らしさを散りばめた新しいフレンチ。店内の雰囲気と違わない洗練された料理はどれも繊細な味付けで、幾重にも積み重なる豊かな風味が堪りません。
特に私が気に入ったのが鰆のお料理。皮はパリっと焼き、身は中心になるにつれレアになっていく絶妙な火入れが特徴。ソースはキャベツとハマグリの出汁、グレープフルーツを使った爽やかながらも奥行きのある香りで、脂の乗った鰆をサッパリといただける最高の逸品です。
またシェフの小霜氏は食材へのこだわりも凄く、メインの但馬牛に添えるのはなんと生のエノキ。とは言ってもスーパーで普通に売られているものとは完全に別物。生食だと噛み切りにくい市販のエノキとは違い、呂色で出されるエノキはフランスから逆輸入した正真正銘「生食用のエノキ」なのです。香り高く、マッシュルームのように歯切れの良いエノキは意外にもお肉とマッチ。「エノキは加熱するもの」という固定概念を捨てたこの料理は、小霜氏ならではの柔軟な発想が表れている一品と言えるでしょう。
お値段は張るものの、旅のコンセプトである「豪遊グルメツアー」にこれ以上無いくらい合致した「祇園 呂色」の絶品フレンチ。料理のクオリティだけでなく、スタッフさんの接客を含めあらゆる面で大満足の食事となりました。(2020年12月訪問)
レストラン名 | 祇園 呂色 (ぎおん ろいろ) |
ジャンル | フレンチ |
住所 | 京都府京都市東山区花見小路四条西入ル北側266 井澤ビル 5F |
TEL | 050-5595-0262 |
予算 | ランチ¥10,000~ ディナー¥20,000~ |
座席 | 10席 |
個室 | 無し |
予約の可否 | 完全予約制 |