リンゴのふるさと青森県。国内のリンゴ生産の半数以上を占める青森ですが、そもそも何故ここまでリンゴ栽培が盛んなのでしょうか。その理由の一つとして挙げられるのが皆さん知っての通り、青森の気候にあります。冷害が多く米の栽培が上手くいかないことが多かった青森県では、涼しい気候に適したリンゴ栽培が大切にされてきたそうで、今日のような成長を遂げたのです。
それにしてもこの日は凄い雪。流石雪国だ…と思っていたのですが、どうやら12月でこの量はかなり多いのだとか。ちょうど寒い時に来てしまったようです。滑らないようにへっぴり腰でやって来たのは、弘前から程近い「南田温泉ホテルアップルランド」。名前からしてファミリー向け感が漂うホテルですが、サービスも良くファミリーや年配夫婦、若いカップルなど幅広い層に人気のあるホテルなんだとか。
この温泉ホテルが「アップルランド」という名前を名乗っているのは、なにも青森にあるからだけではありません。実は施設内にリンゴ園があるこのホテル。建物を取り囲むほどのリンゴの樹は宿泊者の撮影スポットとしても人気で、料理にもふんだんに使われているのです。残念ながら私が行った時は雪が多すぎて真っ赤に実るリンゴを拝むことは出来なかったのですが、宿泊中思わぬところで何度もリンゴと遭遇することになります。
リンゴをテーマにしたこのホテルは至る所にリンゴモチーフの装飾が成されているのですが、部屋番号が書かれたルームプレートまでリンゴの形をしていて、可愛らしい雰囲気が魅力。しかしこんなのはまだまだ序の口。私がまず驚かされたのはウェルカムドリンクならぬウェルカムリンゴの存在。お部屋を物色しているとなんと冷蔵庫の中にリンゴが!よく熟した真っ赤なリンゴが1人1個ずつ用意されており、好きに食べることが出来るのです。
そして更に衝撃だったのが大浴場。リンゴ風呂というものがあると聞いてはいましたが、「ほーん、リンゴの形のお風呂なのかな」くらいに思っていたらまさかの湯舟に浮かぶリンゴ、リンゴ、リンゴ!まだ熟れていない青いものから真っ赤なリンゴまでプカプカと浮かぶリンゴたち。なんでもリンゴには保湿効果のある成分が含まれているそうで、入るとお肌がつるつるになるんだとか。傷のあるものもありますが、中には普通にスーパーで売っていてもおかしくないような状態のものもあって、なんとも贅沢なお風呂なのです。
大衆向けのホテルなので一流ホテルのサービスなどを期待している人には向きませんが、お値段を考えるとかなりコスパの良いホテルの1つでしょう。リンゴ尽くしのホテルを是非エンジョイしてみてはいかがでしょうか。(2020年12月訪問)
旅館名 | 南田温泉ホテルアップルランド |
住所 | 青森県平川市町居南田166-3 |
TEL | 0172-44-3711 |
お風呂 | 大浴場、露天風呂、貸切風呂有り |
予算 | 2名1室利用の場合、1人¥12,100~(朝・夕付き) |
露天風呂付客室 | 無し |