小松駅でタクシーを拾い、今北陸で最もホットなレストランの一つ『ショクドウ・ヤーン』へ。ナビで行ってもらうために住所を伝えていると、「ああ、ヤーンさん?」とすぐに察してくれた運転手さん。まさか番地を言う前に伝わるとは・・・相当な人気店のようです。
10分ほど車を走らせて到着。店内はガラス張りの厨房を囲むようにしてテーブルがセッティングされ、落ち着いた雰囲気。
入ってすぐ「まずはマスクを外して、こちらのマスク入れに入れてから消毒お願いします。それと、うちは写真お断りしているので」と店員さん。そんな矢継ぎ早に・・・写真までダメなんて、と少し不満を抱きながらも料理を待ちます。今回はちょっと期待外れだったかなぁ、そんなことを思いながら。
しかし結論から言ってしまうと、ヤーンでの食事はすべてが驚きに満ちていて大変満足のいくものになりました。まるで暗号のようなメニューからはとても想像できない創作性溢れる料理の数々!「Are you No 2 K」と書いて鮎の南蛮漬け、「ひややパウダー」は冷奴などなどシェフの遊び心が光ります。もちろん南蛮漬けや冷奴といっても、そこはやはりイノベーティブ料理。南蛮漬けはちゃんとタレが染み込んでいるのに鮎のカリカリ感が残る不思議な一品で、冷奴はなんと粉状。粉といってもパサついた感じは一切なく、まるでアイスを食べているような舌触りです。
またお店の看板メニューでもある「nikujaga」も外せません。(あれ、肉じゃが?これは暗号っぽくないな)と思っていると肉じゃがの固定観念を覆すような代物が!じゃがいもはピンクや紫など色味の異なる3種類を使いなんともポップな見た目です。その後店員さんが魔法の粉を追加。「当ててみてください」と言われ口に入れると覚えのありすぎる風味が・・・「あ、フォアグラだ!」と秒で呟くと「すごい、こんなに早く分かる人あんまり居ないですよ」と店員さん。なんだか鼻高です(笑)フォアグラのパウダーを入れた肉じゃがはコクが増して一気に洋風に変身。入れた方が断然好きな味!シェフの発想力には驚かされます。
今までイノベーティブを名乗るレストランには数多く訪れましたが、ここまでユニークなお店は初めてでした。最初こそ写真NGと言われて「え~」という気持ちでしたが、それもなんだか納得。写真を見るとネタバレになりますしね。記録に残せなかったのは残念ですが、忘れられない最高に楽しい食事になりました。 2020年8月訪問
レストラン名 | ショクドウ ヤーン<SHOKUDO YArn> |
ジャンル | イノベーティブ |
住所 | 石川県小松市吉竹町1-37-1 |
TEL | 0761-58-1058 |
予算 | ランチ¥15,000~20,000 ディナー¥20,000~30,000 |
座席 | 14席 |
個室 | 有り |
予約の可否 | 完全予約制 |