目次
権威ある賞にも選ばれた、世界一美味しいグルメの国と言えば?
皆さんは世界一美味しい料理が美味しい国ってどこだと思いますか。
フレンチ?中華?それとも日本?
もちろん、それらの国の料理も文句なしに美味しいのですが、旅行業界のアカデミー賞とも称される権威あるイギリスの「ワールド・トラベル・アワード」にて「世界で最も美食を楽しめる国(World’s Leading Culinary Destination)」部門において2012年から8年連続で最優秀賞に輝いている国がなんとペルーなのです。
(https://www.worldtravelawards.com/award-worlds-leading-culinary-destination-2019)
2020年はイタリアにその座を受け渡してしまいましたが、少なくとも今後十数年はこの栄誉を超えられることはないでしょう。つまりペルー料理は世界でも最も美味しい料理ジャンルといっても過言ではないのです。
私自身はペルーに行ったことはあるのですが、「そんなに美味しかったかなぁ?」というぼんやりした記憶。さすがにペルーの代表料理である「セビーチェ」なら食べたけれどもその他の料理について特に印象がありません。唯一食べたモノがはっきりしているのはマチュピチュ観光後に食べたマチュピチュ村(アグアスカリエンテス)のカフェのハンバーガーという何とも残念な舌。
前述した「ワールド・トラベル・アワード」でペルー料理が話題にのぼったときから、ペルー料理に注目していましたが、インド料理や中華料理のように近所に必ずあるような料理ジャンルではないので、いつか美味しいペルー料理のお店に行きたいなぁと常々思っていました。
「荒井商店」はあの「ミクニ」出身のシェフが魅せられたペルー料理のお店
そんな折に発見したのが「荒井商店」です。ペルー料理のイメージからはかけ離れている純和風な店名ですが、数あるグルメサイトでも軒並み高評価を獲得しているレストラン。東京のペルー料理店の中では最も注目すべきレストランであることは異論ないでしょう。連日満員の人気店ですがやっと予約がとれた、という口コミも散見されました。
早速電話をして予約。ペルーには行ったことはあるもののペルー料理に詳しくないので、「ペルー料理の代表的な種類をたくさん食べられる」とお店の方にお勧めされた通り5000円程度のコースをお願いしました。
これが大正解!
まず前菜がペルーの代表料理セビーチェ。ホタテと赤玉ねぎを使ったセビーチェで、爽やかなレモンとほのかにピリリとした胡椒の風味が食欲を一層そそり、前菜としては最高の引き立て役になっています。
続いてでてきたのが「パパ・アラワンカイナ」、こちらもペルー伝統料理の1品。チーズと黄唐辛子をミックスしたソースを茹でたジャガイモにかけた料理で、マイルドでクリーミーな甘さの中に、唐辛子のパンチ効いた辛さが癖になります。付け合わせのオリーブが、素朴さな美味しさの中に清涼感を与えてくれます。
そしてメインディッシュの「ロモ・サルタード」。こちらが絶品。醬油の香ばしい匂いが印象的な和や中華のテイストを感じさせる料理。なるほど日系人や中国系移民の多いペルーならではの料理です。
デザートは「ピカロネス」。ペルーの国民的おやつの揚げドーナツ。野菜をたっぷり使ったドーナツと、荒井シェフの遊び心が溢れるペルー特産の豆の綿を煮詰めてつくったとチョコレートのようなソースは、「屋台のおやつ」を一気に「一流パティシエのつくったデザート」の格まで押し上げています。
それもそのはず、オーナーシェフの荒井さんはフレンチの名店「オテル・ドゥ・ミクニ」出身。そんな荒井さんがペルー料理に魅せられて約1年間ペルーの地を転々とした武者修行の後に2005年にオープンしたのが「荒井商店」です。ペルーには海や川もあるし、アンデス山脈の起伏に富んだ地形で自然も豊か。日本と共通する部分も多いのだとか。
ペルー料理が世界的に注目を集める以前から、その魅力に気づいていた荒井シェフの先見の明には驚くばかりです。荒井シェフの料理を食べてからペルーに行きたくなったというお客さんも多いと聞きます。運び出される度に驚きある料理とシェフと奥様との気の置けない楽しい会話。約2時間、至福の時間でした。ランチも人気のようですが、できればペルー料理をお腹一杯食べられるディナーのコースをおすすめします!(2021年1月)
レストラン名 | 荒井商店 |
ジャンル | ペルー料理 |
住所 | 東京都港区新橋5丁目32−4 江成ビル1F |
TEL | 03-3432-0368 |
予算 | ランチ\1000~ ディナー(コース)\5000~ |
座席 | 18席 |
個室 | なし |
予約の可否 | 可 |