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知ってるようで知らないチベット料理って?
かつてヒマラヤ山脈の北側に広がるチベット高原、そのほとんどが独立国チベットでした。現在チベットと名の付く地域は中国のチベット自治区のみとなっていますが、その文化圏は四川省、甘粛省、青梅省、雲南省、ネパール、インド北部などで、チベット料理もまたその文化圏で暮らすチベット系の人々に食されています。でもチベット料理といわれて何を想像しますか?実は日本でも知られるようになったあのメニューも実はチベット料理なんです。
ネパール料理として知られる小籠包のようなモモは実はチベット料理なのです。他にもトゥクパ(うどんのようなもの)やチョウメン(焼きそば)などネパールやインド料理と思われているものもルーツはチベットです。またチベットで有名なのはバター茶。茶葉を煮出して牛やヤギなどの乳脂肪とバター、塩を混ぜたもので、好き嫌いは分かれるといいますが一度は体験してみたいものです。そしてこのバター茶と一緒によく食されるのがチベットの主食ツァンパ。日本でいうはったい粉を練ったもので朝食やおやつとしても食べられます。チベット料理は全般的に辛さはなく優しいお料理です。
海外に行けない今、大阪でおいしいチベット料理を!
西日本でもかなり珍しいチベット料理店「スノーライオン」はオフィス街にほど近いビルの2階にあります。店名のスノーライオンはチベット仏教に登場する神聖な動物で、チベットでは敬意をもって受け止められています。まず階段を上ってドアの前にはマニ車が。そして一歩店内に入るとそこはもう別世界。まずエスニックな香りに異国を感じ、本場さながらのインテリアや絨毯、照明、雑貨、どこを見てもチベットです。席はテーブルと座敷があり、座敷はよりチベット感が満載で、食べる前にすでに満たされた気分になりました。今回はランチに伺いました。ランチはセットがありますが、アラカルトも注文可能とのことで、チベットカレーセットとチョウメン(チベットの焼きそば)セット、そしてモモをいただきました。カレーセットはライスがナンを選べるのですが、ナンを変更してチーズナンにすることができます。チーズナンはこちらの人気メニューで、行く前から、これは絶対に食べようと決めていました。
さっそくでてきたチーズナンは想像より濃厚でトロトロチーズが食欲をそそります。少し甘めでおやつにもよさそうです。食べきれるかなと思いましたが、ペロッといただきました。カレーはまったく辛くなく、お子様にもおすすめできます。チョウメンの麺はうどんのようなモチモチ感、モモは餃子のような形だけど、日本で食べる餃子とはまったく違う異国の味、どれも本当においしかったです。メニューはインドやネパールに近いですが、チベット出身のシェフによる本格派、化学調味料を一切使わないというのも安心です。コロナ禍で旅行に行くのが難しい中、現地の雰囲気を味わいに是非来店してみてください。(2021年3月訪問)
レストラン名 | スノーライオン |
ジャンル | アジア・エスニック料理 |
住所 | 大阪府大阪市西区新町1-14-2 新町中央ビル 2F |
TEL | 06-6585-9592 |
予算 | ランチ¥800~、ディナー¥2,000~ |
座席 | 50席 |
個室 | なし |
予約の可否 | 予約不可 |