あちこちの記事で何度も書いている通り、私の大好物は牡蠣。それも生ガキが何より好きで、生ガキにレモンとかライムとかをしぼってそのままツルリン!といくのが最高。チリソースみたいなのをかけるのも好き。比較的大ぶりの生カキをシャキッと冷えたシャブりかシャンパーニュなどと一緒に頂くともうこの世の極楽です。何年か前に西アイルランドのゴールウェイの海辺の市場で、生ガキの殻を開けてもらって、アイルランドらしくギネスビールと一緒に山ほど食べたこともありましたっけ。その時生カキには黒ビールも合うんだと知りました。
なにしろ牡蠣好きなので、岩手県の山田町でのカキの養殖筏をボートで見学に行くツアーを楽しみにしていました。日本で牡蠣といえばここ三陸、陸前山田はあまりにも有名です。
ボートツアーは約1時間。漁師さんが実際に作業する船に同乗します。今回はこのツアーを企画している山田町観光協会の事務局長である沼崎さんが同行して説明してくださいました。
6月下旬の午前10時出発。梅雨の合間の晴れ間をぬってラッキーとはいえ、この辺りはまだまだ肌寒く風も強いのです。10分程度走ると牡蠣の筏がたくさん見えてきました。漁師さんが仕掛けてある貝殻の束を引き上げて見せてくれます。カキの養殖は帆立の貝殻を使って種付けをして、それを束にして海中に沈めてあります。沈めて1年が経つ1年モノ、2年モノ、3年モノ、4年モノを順番に見せてくれました。徐々に大きく年季が入ってきます。まわりに海藻やエビ、カニなどいろんなものがくっ付いています。だから貝はごつごつしてカラフルです。
3年モノを2つ殻を開けて見せてくれました。身は見るからにおいしそうでプリプリに見えます。新鮮でさぞかし美味しいのでしょう。
目の前に大好物を見せられましたが、なぜか試食はなし。聞くとベストシーズンは4~5月だとか。6月末はシーズンが過ぎているので、生で食べない方がいいからでしょう。周辺の飲食店でもカキフライはあっても生カキはもうメニューになかったですから。それにしても冬がベストシーズンと思っていたのが4~5月が一番美味しいとは意外でした。ちなみに帆立貝の筏はもっと沖合にあるそうです。帆立は難しく、カキの筏のように密集していては育たないのだそうです。
カキの貝殻を開けた時に一緒に小さなエビやカニがそこらへんに飛び散るので、それらを狙ってウミネコたちがミャーミャーと船の周りに集まってきます。漁師さんがホヤ貝も開けて切ってくれましたが、これは私たちの口には合わず食べられなかったので、ウミネコに投げてやると喜んで食べていました。
私たちがカキに時々当たる話をすると、漁師さんは「ここら辺の海は水がきれいだから牡蠣の安全性もかなりのもので、20数年やっているけれど今までに当たった人はいないですよ」とかなりの自信のほどを語ってくれました。沼崎さんいわく、週一で水質検査も怠らないそうです。あとは工業排水がなく、大型船が通らない海であること、雨が降って川が流れて海に入ることで栄養のある水が貝を美味しくするのだそうです。すばらしい!安心して食べられるカキが存在するとは。理想的じゃないですか!?
今度は生カキの試食ができるように季節を変えて来たいものです。ツアーに「漁師飯のランチ&ワイン1杯付き」…なんて言うのができればもっと嬉しいのですが、沼崎さん!(笑) (2021年6月訪問)
レストラン名 | 山田湾牡蠣養殖見学ツアー |
ジャンル | ボートツアー |
住所 | 山田町観光協会 |
TEL | 0193-65-7901 |
予算 | 1時間ボートツアー 8000円(1グループ) |
座席 | |
個室 | ボートチャーター |
予約の可否 | 要予約 |