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    CASA WATARI KUWANA(桑名市/三重県)~築130年の実家をラグジュアリーな宿に

    カサ ワタリ
    やっぱり畳は和みます

    やっぱり畳は和みます

    洗い場付きの木のお風呂

    洗い場付きの木のお風呂

    三重県桑名市と言えば「焼きハマグリ」で有名な町であり、昔からお伊勢参りの東の玄関口として人々が行き交う賑わいのある場所。そんな桑名市に町と一緒に時を刻んできた古民家宿「CASA WATARI KUWANA」があります。ここは築130年になるオーナーの実家を改装した宿で、2020年7月にスモールラグジュアリーな宿に生まれ変わりました。
    元々は東京で会社員をしていたというオーナーの近藤さん。コロナ禍で予約がまばらな為、今は1人で何もかも頑張っているというから驚かされます。

    サラダも瓶詰めで出されるのがユニーク

    サラダも瓶詰めで出されるのがユニーク

    お部屋は全部で2つ。私が今回泊まったのは「離れ」という41㎡のお部屋です。もう一つの「蔵」というお部屋も41㎡ですがこちらはメゾネットタイプで、家族や女子旅などの利用にも最適です。実際私が訪れた時も3人組の女性客が泊まっていて、最大4名まで宿泊可能なのだと言います。
    「離れ」は母屋に続く小路の先にあるお部屋。木々に囲まれており、虫の声や鳥のさえずりも聴こえてくるような風情があります。床はフローリングがメインですが、居間だけ畳になっていて、障子やちゃぶ台など古民家の雰囲気も残っています。お風呂はゆったりと浸かれる檜葉(ヒバ)風呂。住宅街のなかにあるため眺めはありませんが、檜(ヒノキ)の香りに包まれながら入るお風呂は快適そのものです。
    桑名駅までの送迎も行っているそうですが、今回私たちは別の駅からタクシーで来たので、代わりにということでディナーの予約をしていたレストランまで車で送っていただきました。オーナーの近藤さんはシャイなのかあまり向こうから話しかけてくるタイプではありませんが、こうした心配りが素晴らしい方でした。

    厚切りのトマトとベーコンがシンプルに美味しい。

    厚切りのトマトとベーコンがシンプルに美味しい。

    また滞在中私が特に感心したのが朝食です。朝食はダイニングに集まって細長いテーブルでいただくスタイルなのですが、先ほども書いた通り他にスタッフがいないのでオーナー自ら腕を振るいます。これが予想以上に美味しい。ではどれだけ凝った品なのかというと全くの逆で、むしろ料理初心者でも作れそうなシンプルなサラダとトマト&ベーコンのサンドイッチのみです。サラダはツナやオリーブ、レタス、ゆで卵などが瓶詰めされて冷やされたもので、食べる時に蓋を開けて大きなお皿に広げます。見るからに味が想像できるような品ですが、変にこねくり回すよりずっと素直で美味しい。一方のサンドイッチはというと、厚くスライスされたトマトが食べ応えがあり、ベーコンもカリッと焼きあがっています。これだけしかオーナーの料理を味わっていないので実際の腕はどうなのか分かりませんが、創意工夫を凝らしているような印象を持ちました。全国の宿の中には朝から過度な朝食を提供するところがごまんとありますが、この宿のようなサラダやサンドイッチでも十分満たされますし、センスの良さを感じたのでした。
    ちょうど私が泊まった時はお盆シーズンだったため割高だったのですが、通常は1人当たり16,000円ほどで泊まれるのでリーズナブルです。(2021年9月訪問)

    旅館名CASA WATARI KUWANA

    住所三重県桑名市桑名663-7
    TEL0594-73-2082
    お風呂部屋風呂のみ
    予算2名1室利用時、1人当たり1泊¥16,170~(食事なし)
    露天風呂付き客室無し
    宿HPhttps://casawatari.com/

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