目次
石川県の羽咋(はくい)市は能登半島の付け根辺りに位置しています。海も山もある自然の恵み豊かな地。ここに「ラ・クロシェット」はあります。9月の祝日のランチにお伺いしました。
カントリーハウスのようなすっきりしたウッディな建物で、隣では「ル・ウィークエンド」という同系列の焼き菓子専門のお店もやられています。
ランチコースは6皿税込み5300円というコスパのいいお店です。のどかな田舎にあってこの安さだけれど・・・ここのお料理はどうだったのでしょうか?
良心的な価格設定とは?
のどかな田舎にあるけれど、内装はお洒落で明るくて、窓から田園風景が眺められて居心地のいい空間です。私たちの座ったスペースはテーブルが5つで全部で14席。別の部屋にもテーブルとカウンターもあって、全34席という結構大きなお店です。
満席なのでスタッフは忙しそうですが、感じの良い接客です。
ランチコースは6皿で、アミューズ4皿、前菜2皿プラスメニューにない前菜1皿、そしてメインとデザートというかなり充実した内容です。これで5300円という価格設定ははっきり言って破格でしょう。しかも税込み、サービス料も取らないというのは良心的すぎませんか?食べる方としては嬉しい限りですが。
レベルの高いアミューズと前菜
アミューズの一皿目はフォアグラのムースに羽咋産のベリーをかけてある品。まん丸で見た目も可愛く楽しくなるつくりです。お腹がペコペコの時にまずフォアグラが来るとは、美味しさが増します。
ローズマリーの枝に挟んで香りを付けたジャガイモのチップ。能登産の豚のパテを豚クッキーに挟んだ品。カツオのタルタルとアボカドのムースも爽やかでいい味です。
前菜はまず甘エビとバターナッツカボチャのババロア。ユニークなのは黒く焦がしたゆずの炭を削って振りかけてあること。ココナッツとエスプーマとブラックカレーをアクセントに、爽やかでクリーミーで食べやすい逸品です。
次はメニューにない前菜。自家菜園の冬瓜のガスパチョです。レモンクリームもタコも金糸瓜の食感もいい取り合わせです。
七尾産のキスのベニエは枝豆とビールの衣をつけて。オリーブやモロヘイヤのソースにおくらなどの野菜も多彩に添えられます。
メインはホロホロ鳥をチョイス
私はお肉をチョイス。今日はフランス・ブルターニュ産のホロホロ鳥の胸肉です。キノコのムースを詰めてフレンチらしい仕上がりです。能登町産生きくらげや五郎島金時芋のグラタン風の付け合わせもぬかりのない美味しさです。
お肉は料金アップで子羊や牛肉のローストにもできるそうです。
デザートはまた素晴らしく、シャインマスカットのゼリーもアイスも絶品と思わず叫ぶほど美味しかったのです。もちろん写真映えもして言うことなし!
創意工夫のシェフの才能を思い知らされるはずです。
まとめとデータ
ゲストはほとんどが地元か県内の人のようで、皆さんマイカーで来られていました。祝日のランチ時とあってかなり賑わいを見せていました。
たしかに近くにこれほど本格的で美味しいフレンチがこの価格で食べられたら幸せですよね。きっと通ってしまうはずです。カジュアルに本物の味を楽しめる贅沢なお店です。 (2021年9月訪問)
データ
店名 | ラ・クロシェット |
ジャンル | フレンチ(フランス料理) |
住所 | 石川県羽咋市柳田町ほ79−1 |
電話 | 0767-23-4712 |
席数 | 34席 |
個室 | あり |
予約 | 可 |
お店のwebサイト | https://clochette-noto.jp/ |