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「ア ドゥエ パッシ」とはイタリア語で「すぐ近くの」という風な意味だそうです。私たちも豊臣秀吉が一夜で築いたとされる岐阜県大垣市の墨俣一夜城を見学してからすぐ近くにあるこのお店にランチを頂きに伺いました。
イタリアで7年半も修業を積んで来られたオーナーシェフ河合 昭彦氏が2014年7月にこのお店をオープン。今では食べログ百名店(ブロンズ)にも選ばれる人気を誇っています。そのコスパの良さでも評判というシェフの料理とはどうだったのでしょうか?
平日のランチの混雑ぶりは?
10月のとある平日のランチに11:30来店しました。私たちが入店した後、すぐにぞろぞろと他のゲストもやって来て、28席という広い店内があれよあれよとほぼ満席に。
スタッフは何人かいてサービスのスピードも早めでいい流れです。店内のインテリアもセンス良く、シャンデリアもあってお洒落。カウンター席も7席ほどあります。
地元のお客さんが多いようで、リピーターさんがラフな格好でカウンターで気軽にランチしているようです。隣のテーブルに座ったのがたまたま小さな子供連れの母子グループでした。小さな子供がものすごい声で絶叫します。他のゲストと一緒に店内が凍り付くのですが、母親はほとんど気にしない様子。優雅なランチもちょっと・・・というほど騒がしかったのです。
お店のせいではないものの、本格的なイタリアンのお店なのに値段が安いので、こうした客層が増えるのかも。あるいは小さい子供の入店制限をするなどの方法もあるでしょう。コース料理の間、小さな子供は我慢できないからです。
ランチ 3300円のコースの充実した内容とは?
3300円のコースは前菜2皿パスタ1皿、肉または魚のメイン1皿、デザートという5皿もあるボリュームある内容です。プリフィクスでチョイスできるのも素晴らしいです。
まず前菜の一皿目として出されたのがスペシャリテともいえるペリシュウです。ペリシュウは日本で唯一生ハムを作っている岐阜の多田さんの生ハムのことです。熟成24か月、薄くてとろける美味しさなのです。これを熱々の揚げパンと一緒に食べます。相性抜群!
基本はサラミ+生ハムですが、100円アップでサラミも生ハムに変更できます。もちろんそれにしてペリシュウをたっぷり満喫しました。それにしても100円アップとか、その料金設定が良心的すぎるような・・・・
前菜2皿目はトリッパかサツマイモなので、トリッパが苦手な私はサツマイモをチョイス。サツマイモのスフレにゴルゴンゾーラのソースを添えて、デザート風の優しい甘さです。
パスタは手打ちです。数種類ある中から選びます。タリオリーニのミートソース、ウサギのソース、マコモダケ、エビ出汁クリームソースとかありましたが、燻製さんまに惹かれて、さんまのトマトソースのオイルベースのスパゲッティをチョイス。オイルベースでも脂っこさはなくサンマの美味しさが最大限引き出される絶品パスタでした。
プリフィックスで好きなのを選べる楽しみ
メインは魚を選びました。他にも牛肉のペポーゾという黒コショウとトマトソース煮込みや子羊のローストもありました。魚は鯛のカリカリにソテーしたものに、栗のクリームソースがかかっています。甘いソースがよく合います。
クリームブリュレなど3種類のデザートとカフェオーレにプチ茶菓子まで付いて、本当に充実した内容でした。
プリフィックスの良心的なメニュー構成を作っているシェフは、値段面でも良心的で、ランチはメインなしコースがなんと2200円で食べられます。カジュアルに楽しめるので、地元のお客さんがたくさん来ているのでしょう。
データとまとめ
データ
店名 | ア ドゥエ パッシ |
ジャンル | イタリアン(イタリア料理) |
住所 | 岐阜県大垣市墨俣町二ツ木214-1 |
電話 | 0584-62-7887 |
席数 | 28席 |
個室 | なし |
予約 | 可 |
お店のWEBアドレス | https://a-due-passi-gifu.com/ |
まとめ
岐阜県でナンバー1の実力を誇るイタリアンのお店「ア ドゥエパッシ」。遠方からはるばるやって来る食通のゲストを取り込んでいけるレベルの料理なのに、安い料金にすることや小さな子供の入店制限をしないことで、ゲストを選ぶことができなくなっているのではないか?もったいない・・・・私はそう感じました。
でもそこで私はこのお店の名前を思い出しました。「ア ドゥエパッシ すぐ近くに」
すぐ近くから気軽に来るお客さんを大切にしたい、そんなシェフの気持ちが込められていることを考えると、要らぬ口出しだったかもしれないと思い直しました。
(2021年10月訪問)