何を隠そう、私の大好物は生ガキです。以前はカキとムール貝が2大好物だったけれど、エチオピアでムール貝に当たってから怖くて食べられなくなりました。カキはといえば、何度も当たってひどい目に遭ったものの、今なお愛して止まないのはどうしてでしょうか?特に大ぶりの生ガキにレモンを絞ってツルッと頂くのが最高。ドライな白ワインでもあればこの世の極楽。アイルランド西部では当地の生ガキにギネスが合うことも発見したのでした。
今回が2度目の来店となった宮島のカキ専門店「牡蠣屋」は大ぶりで理想的なカキを出してくれるので大好きになったお店です。宮島にあると言っても、観光地でよくあるようなレベルのお店とはわけが違います。本格的なカキだけを出す専門店なのです。
前回は5月だったので生ガキとカキフライにトライ。今回は真夏とあってさすがに生ガキはなかったけれど、新たに焼きガキの美味しさにはまったのです。
この地宮島では年中カキが楽しめて、カキ好きには聖地みたいなもの。そして聖地の神様的存在の人がここ「牡蠣屋」にはいたのです。カキを焼いて40年というベテランの職人だった先代のご主人が12年前にこのお店を開業。今は代替わりして、若い職人さんが店頭でカキを焼き続けています。大ぶりのカキが焼けているのは見るからに美味しそう。通常は20分くらいかけてゆっくり焼く店が多いのですが、この店では5分位で焼き上げるため、殻のまま一気に蒸し焼きされて旨みが凝縮するのだとか。殻の中で焼き上がってまだグツグツいっているカキは、何もかけずに頂きます。本当に何もかかっていないの?と不思議なほどミルキーでプルプルのカキは味わい深いものです。とりわけお店が特注しているという3年かけて育てた特大サイズのカキは食べごたえも満点。
牡蠣屋定食はカキ好きには堪らない欲張りなカキ尽くしの定食です。焼きガキ2個、カキフライ2個、蒸したカキを3つ乗せたかきめし、牡蠣屋名産オイル漬け、牡蠣屋の佃煮、カキの赤出汁まで付いて2150円とは超お得です。定食のほかにも食べてみたかったカキのグラタンにもトライ。濃厚なチーズとも相性が抜群です。いろんな食べ方で最上級のカキを食べ尽くした感があり、大満足でした。ただ、カキ好きにはやっぱり生ガキなしではちと寂しい。これだけ食べたのに、次は生ガキの季節にまた来るぞと心に誓うのでした。
(2020年8月訪問)
レストラン名 | 牡蠣屋 |
ジャンル | カキ料理専門店 |
住所 | 広島県廿日市市宮島町539 |
TEL | 0829-44-2747 |
予算 | 1500円から |
座席 | 110席 |
個室 | なし |
予約の可否 | 不可 |