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    れもんだにのうえん(レモン農園/生口島/広島県)~レモンは皮が命、無農薬の生産者を訪ねる

    れもんだにのうえん
    多田羅大橋手前、入口右側にあるガチャガチャが目印

    多田羅大橋手前、入口右側にあるガチャガチャが目印

    広島県生口島はレモンの島。国産レモン発祥の地であり、島内いたる所にレモンのオブジェがあります。ポストも黄色かったり、レモンのイエローは、島のシンボルカラーになっています。今回、生口島を訪れるにあたって、そういえばレモンが成っているところをちゃんと見たこと無いということに気づき、思い切って無農薬で栽培されているレモン畑を見に行こうと思いました。生産者さんは忙しいので、見学は断られるかもと緊張しながら電話をかけた際、電話に出られたのが永井英夫さんです。電話の問い合わせにも丁寧にご対応いただいて、時間が合う時は見学を受け入れてくれることがわかったのでお願いすることにしました。

    レモン谷について

    ここでしか手に入らない生口島レモングッズ、記念に

    ここでしか手に入らない生口島レモングッズ、記念に

    「れもんだにのうえん」永井さんが作られているレモンは、無農薬、無肥料の自然栽培。300本程あるレモンの収穫時期は、グリーンレモンが9月末からでイエローレモンが12月末からです。種類の違う木が植っているのかと思ったら、木の種類は1つ、グリーンレモンとイエローレモンは収穫時期が違う同じ木なのだそうです。
    広大な敷地は、観光地と違って案内看板が出ているわけではないので、すごくゆとりを持って出発したはずなのになかなか到着出来ませんでした。
    坂道をずっとあがって、さらにあがって、あれ?レモン谷じゃなくてレモン山?もしかして間違えた?なんて思いながらレンタサイクルを走らせました。

    手際良くテーブルや椅子を準備、楽しい時間でした

    手際良くテーブルや椅子を準備、楽しい時間でした

    結局、入口まで迎えにきてもらったのですが、実は、「れもんだにのうえん」は多田羅大橋を大三島へ渡る少し手前の非常にわかりやすい場所にありました。入口の右側に置いてあるガチャガチャが目印です。ガチャガチャはここでしか手に入らないレモン谷や多田羅大橋の缶バッチやレモンのキーホルダーなどのグッズで、レモンの島に来た記念に持ち帰る人も多いようで、私も記念にやってみました。
    見てみたいと思っていたレモンは、多田羅大橋が目の高さに一望できる素晴らしい場所で栽培されていました。
    この土地で生まれ育ったという永井さんに多田羅大橋がいつ頃出来たのか伺ってみました。すると、小学生の時に開通前の多田羅大橋で愛媛県の小学生と綱引きをした思い出があるのだそう。橋上での綱引きなんてとっても楽しそう。開通したら2度とできないし、すごい素敵な思い出ですね。
    今まで無かった橋が出来て、時を経て当たり前のものになる、それってすごい。サイクリング道を整備したことでしまなみ海道の名前は、日本全国だけでなく世界中に広まりました。それにしても「しまなみ海道」というぴったりのネーミングを考えた人はほんと天才だと思います。

    レモン谷の名前の由来

    多田羅大橋を眺めながら、レモンについて学ぶ

    多田羅大橋を眺めながら、レモンについて学ぶ

    さて、話をレモンに戻しましょう。伺ったのは、グリーンレモンの収穫の少し手前頃でした。たわわに実ったレモン初めて見ました。
    レモンは、マイナス4度で4時間以上経つとだめになってしまうため、現代のように温暖化となる以前は、生口島でも何処でも栽培に適していたというわけではなかったそう。

    収穫少し前のグリーンレモンが、本日の教材です

    収穫少し前のグリーンレモンが、本日の教材です

    島の中で1番良くレモンが育ったこの場所をいつの間にか地元の人はレモン谷と呼ぶようになりました。「れもんだにのうえん」に植っているのは全て同じ種類のレモンの木です。明治時期から日本でも栽培が始まったポルトガル原産のリスボンという品種で、それも寒さに強いため選ばれたそうです。
    レモンの花は通年咲くそうで、大きな実と小さな実は、日当たりなどの違いではなくて花の咲いた時期の違いなのだそうです。

    レモン体験教室

    レモンの皮にナイフを入れた途端にしぶきが飛ぶ

    レモンの皮にナイフを入れた途端にしぶきが飛ぶ

    見学についての最初の説明で、畑の見学とジュースとお土産が付いて1人2.000円と言われていたので、レモンジュースを手に話しながら畑を散策するイメージだったのですが、少し高台の木陰に何やらテーブルと椅子を準備され始めました。
    何が始まるんだろう?椅子につくと、永井さんが目の前で私達用にグリーンレモンを1つ収穫してくれました。そのレモンを使って、炭酸を作る最新の機械と紙コップ、永井さんが準備をしてくれたのはピクニックのようにレモンを学べる体験教室でした。レモンにナイフを入れるとレモンの皮のしぶきが飛びます。切ったレモンの皮や果実など、少しずつ香りや味を体験させてくれました。

    皮のしぶきをコップに入れただけで爽やかな香りが

    皮のしぶきをコップに入れただけで爽やかな香りが

    途中には、収穫時期のイエローレモンの蜂蜜漬けも登場。天然のはちみつレモン美味しかった。レモンの葉もクシャクシャにするとものすごいレモンの香りで驚きました。最高のロケーションで、以前、旅行会社の添乗員もされていた永井さんの楽しい話を聞きながら体験できるレモン教室は、特別感があって本当に楽しかったです。
    「れもんだにのうえん」では、養蜂もされていて、今の季節は収穫体験が出来ない代わりに先程のレモンの蜂蜜漬けをお土産にいただきました。
    一匹の蜂が、一生かけて集められる蜂蜜は、たったスプーン一杯なのだそう。それを知ると少しの蜂蜜も無駄に出来ないと話されていたのが印象的でした。(2021年9月訪問)

    まとめとデータ

    養蜂を近くで見たのは初めて、蜂蜜を見る目が変わる

    養蜂を近くで見たのは初めて、蜂蜜を見る目が変わる

    思い切って行動したことで、旅の滞在がこんなにも楽しくなりました。永井さんが繰り返し話していたのは、レモンは皮が1番大切ということ。無農薬のレモンは価値も評価も高く、県外のレストランとも取引があるそう。生産者の方が日々自然と対峙して得た気づきをお裾分けしてもらったような体験でした。

    記念撮影、晴天の働き日和にありがとうございました

    記念撮影、晴天の働き日和にありがとうございました

    施設れもんだにのうえん
    住所広島県尾道市瀬戸田町垂水1739ー2
    電話0845ー27ー3201
    予算2.000円(お土産付)

    今回のトラベルアドバイザー
    磯田 直子/37か国訪問

    限られた時間の中でやりたいことをやるために、節約を基本に数年先までのカレンダーと睨めっこする毎日。旅先の新規開拓と同じくらい気に入った場所を追求することが好き。7月7日の誕生日に因んだ全国の七夕行事や年中行事に足を運び、四季を見に行く京都に関しては通い続けて30年になる。好きな国は日本、韓国、フランス。

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