日比谷の「サローネ トウキョウ」、南青山の「イル テアトリーノ デ サローネ」などラグジュアリーで上質なイタリアンを展開するサローネ・グループ。2019年、旗艦店である「サローネ トウキョウ」を訪問し、良かったので、今回サローネグループの発祥の地、横浜の「SALONE 2007」へディナーにお邪魔しました。場所は横浜・山下公園近くのバーニーズ・ニューヨークの地下1階。入り口から重厚で、内装にフォーマル感が漂います。サービス陣の応対もすぐれていて、何か期待が出来そうです。料理はコース1本で、ワインはペアリングを頼みました。
アミューズは「A5サーロインのスピエンディーノ」です。和牛サーロインで白トリュフの香りのジャガイモを巻き込んだもので、「SALONE2007」定番のアミューズですが、このアミューズだけで、この店が素晴らしい店だと確信しました。次の「カプレーゼ カンパチ」は旬のカンパチを軸にトマト水から作るジュレを加え、夏らしいさわやかな一品に。そのあとも、すぐれた料理が続きます。中でも「SALONE2007」のスペシャリテ、鮮魚のポワレや2種類のパスタが絶品。「牛タンボッリート 西洋わさびのジェラート」は一口で食べるのですが、五味、食感、香りの変化を楽しみます。これは初めての経験。そもそも私は牛タンやパスタに入ってるいるトリッパは苦手で、通常オーダーしません。コースに入っていたので仕方なく食べましたが、どういうわけか美味しく完食しました。ここまで素敵なレストランだとは思いもしませんでした。
この店はダブルシェフで対応していますが、その1人、弓削啓太シェフは銀座フレンチの名店「シェ・イノ」を経て渡仏し、私も訪問したことのあるパリの3つ星フレンチの「ギーサヴォア」で修業されました。もともとはフレンチのシェフを目指していたのですね。帰国後2013年、サローネグループ内で初の大阪への進出した「クイントカント」のオープニングに合わせてシェフに28歳で就任。多くのイタリアンの老舗や人気店がある大阪のマーケットでトップクラスの評価を得るようになりました。関西の人間は味にシビアです。ここの競争を乗り越えたのは大したものです。その後2018年にはこの「SARONE 2007」のシェフに就任。2019年には「パスタ・ワールド・チャンピオンシップ2019」に参加し、見事に優勝。世界一のパスタの名手でもあるのです。弓削シェフのような若手で素晴らしいシェフが集まるサローネグループのお店は目を離すわけにはいかないようです。(2020年8月訪問)
レストラン名 | SALONE 2007 (サローネ 2007) |
ジャンル | イタリアン(イタリア料理) |
住所 | 神奈川県横浜市中区山下町36-1 バーニーズ ニューヨークB1 |
TEL | 045-651-0113 |
予算 | ランチ6000円より、ディナー14000円より |
座席 | 38席 |
個室 | あり |
予約の可否 | 予約可 |