大阪天満のミシュラン2つ星の日本料理店「お料理 宮本」。食べログも4.19という好評価だし、大阪のフレンチの3つ星店として有名な「HAJIME」のシェフが近隣でお薦めの料理店3つのうちのひとつとして紹介していたのを読んだことがありました。なので来店時はかなりの期待と緊張感で暖簾をくぐったのです。
店主の宮本大介氏は、大阪の老舗割烹「本湖月」で8年間修業された経験を持ち、9年前にこのお店をオープンされました。1981年生まれと若くしてこんなに高評価のお料理を作る宮本氏だから、きっとストイックで気難しい人に違いないと想像していた私。お店に入って見ると、やはりカウンター8席だけとはいえすごく忙しそうに立ち回っておられます。これはカウンターに座ってもお話しするどころではないかも。それが最初の印象でした。
最初満席だったカウンターも1組帰り2組帰り、最後は私たちだけになりました。最初はとっつきにくいかと思っていたご主人は、話してみるとどんどん話題が広がり、打ち解けるとまるで大阪の芸人のように話し上手で面白い話題の連発に大笑い。食事の内容より話に夢中になってしまったほど。熊本出身のご主人と、福岡出身で料理学校時代の同級生の女将さんは同い年。女将さんも話に入ってますます盛り上がりを見せたのです。今回はこのサイトに記事と写真を載せてもいいかどうか訊くと、通常は料理の写真はネット上に載せるのはお断りしているけれど、今回このファイブペンギンズには1点だけ載せてもOKとの許可が!!お二人の写真は問題なくOKをもらいました。なので冒頭の料理の写真は貴重な一枚です。
お料理の話もしとかないと(笑)最初に出たのはサロマ湖のカキフライと海老芋の唐揚げです。実は15分ほど早く着いて外で待っていた私たちがきっと体が冷えているだろうからと、まず温かい料理を出してくれたそうです。これも後で話していてわかったことです。たしかに空腹で冷えた体に、ましてや大好物のカキフライ!!これにはいきなりの右ストレート。次には蕪の茶碗蒸し、銀杏と雲丹入りで、イタリアピエモンテのトリュフがかかっています。(冒頭の写真)塩気が少なく優しい味なのも、すべて私好み!ここでもはやご主人の料理に心が鷲掴み状態なのでした。
丹波の黒豆の枝豆豆腐も山葵と少しの塩だけで頂くとねっとり味わい深いもの。ぐじ(甘鯛)と蕪の煮もの、カワハギを肝とポン酢で。カツオと若狭カレイの造り。松葉ガニと三関のセリなどなど料理は続きました。
そして〆に出てきたのがびっくりの「朝食セット」。味噌汁、漬物、きんぴらごぼうに、じゃこ入り出し巻卵が付いているのです。まさに旅館の朝食のよう。満足感も2倍になります。
「食事は楽しく」がモットーのご主人。たしかにゲラゲラ笑いながらとっても楽しくて美味しい晩餐は思い出に残るものでした。 (2020年11月訪問)
レストラン名 | お料理宮本 |
ジャンル | 日本料理 |
住所 | 大阪市北区東天満2丁目10−28 |
TEL | 06-6809-6990 |
予算 | ディナーのみ 15000円~ |
座席 | 8席 |
個室 | なし |
予約の可否 | 完全予約制 |