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    菊乃や(金沢市/石川県)~明治時代のお茶屋

    菊乃や外観。どことなくお茶屋の雰囲気も残っていて風情がある。

    浅野川の周辺は街歩きに最適。

    両親の古くからの知人が町家をしているというので訪れた金沢市主計町(かずえまち)。
    浅野川に沿うように趣ある建物が建ち並ぶそこは、泉鏡花が生まれ、五木寛之が育った町でもあります。
    金沢市の近代的なビル群から一転、そこだけ時間が止まったかのように江戸時代に建てられた木造の町屋が軒を連ね、我々観光客を出迎えます。

    就寝は外国人も嬉しいすのこベッドで。家具もこだわってます。

    今でこそ町家ブームで全国各地に町家が作られていますが、この「菊乃や」が出来た2007年当時はまだ周辺は観光地化されていなかったそう。
    そんな中で一大決心しリフォームした町家は、正直思っていた以上!元々明治時代にお茶屋として愛されたというこの建物は広々とした2階建て。
    合わせて7つも和室があり大勢で泊まってもスペースは十分です。ガラガラと引き戸を開けると、そこから第二の我が家での生活がスタート。
    畳や襖、壁に至るまで新しく張り替えたというお部屋は風情抜群。時折向かいの検番の建物から芸妓さんが三味を稽古している音が聴こえてくるのも、茶屋街らしい特別なひと時。縁側に腰かけて三味の音をBGMにゆったりと過ごすのも素敵です。
    また、町家では茶道や生け花、加賀料理などの先生を呼ぶことも可能なほか、近くには金沢の台所・近江町市場もあるので地元食材を仕入れて自分で料理を作ってみるのも面白いかもしれません。
    それぞれの好みに合わせた滞在が出来るのもこの町家ならではです。

    旅館のように設備も充実。縁側の端には金魚も!

    初めて来る場所なのにどこか懐かしさを覚える「菊乃や」での生活。外国人だけでなく、われわれ日本人にとっても、やはりこうした純和風の趣ある生活はワクワクしてしまうもの。
    金沢の文化に触れたい人にはこれ以上ないくらいのお勧めの宿と言えるでしょう。
    ( 2020年8月訪問)

    旅館名菊乃や
    住所石川県金沢市主計町3-22
    TEL076-287-0834
    お風呂有り
    予算1泊貸切り料金(朝食付き)
    2名様 計 42,000円(税-宿泊税込)
    3名様 計 54,000円(税-宿泊税込)
    4~5名様 計 72,000円(税-宿泊税込)
    6~7名様 計 80,000円(税-宿泊税込、キャンペーン価格)
    露天風呂付客室無し

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