祇園花見小路にある「祇園又吉」 肌寒い日々が続く冬の日に訪問しました。凛とした和の空気が漂うお店は8席ほどのカウンターがあり、その奥に中庭のある個室がある、こじんまりした店です。茶懐石の心を大切にするかのような京都らしい雰囲気。こういう感じ、好きです。
本日は10000円の個室でのランチにトライします。カウンターはサービス料18%, 個室は20%、特に個室料は取られません。ミシュラン2つ星の人気店としてはリーズナブルな価格設定です。仲居さんは元気よく愛想のいい人で好感が持てます。
1品めはこのわたの羽二重蒸しです。口当たりの柔らかな食感が食欲をそそります。2品めは舞茸、水菜、子持ち昆布。3品目はお椀。お椀の中身は白子豆腐と聞いて、しまった!と思いました。苦手食材の白子を伝えるのを忘れていた! しかし、なぜかこの白子豆腐は違和感なく、美味しく食べられました。
料理長の又吉一友氏は沖縄生まれ。元々プロダイバーを志し、ペンション経営との両立を考えて料理の修業に出ます。その後料理人の道に進むことになり、京都の名旅館「炭屋旅館」の料理長に若くして就任。その後、2008年「祇園又吉」として独立し、現在に至っています。
ミシュラン2つ星の常連店であり、食べログのブロンズ賞受賞の店でもあるのです。伝統を大切にしながらも、自由な発想をし、とらわれない手法で懐石料理が楽しめる店として」評判の店でもあるのです。
お造りは2皿に分かれて供されます。1品目は白甘鯛、ハリイカ、2皿目は焼きサバとサワラ、その後、6品めは胡麻豆腐の揚げ出し。7品目は八寸です。阿蘇赤牛、桜海老、真珠貝など。盛り付けもきれいでGOODです。8品目は京都マル大根、9品目は明石のサワラです。
かなりお腹がいっぱいになったところで、ご飯タイムとなります。今日はウニの卵かけご飯とは京都らしからぬ料理です。小さい頃京都で育った私が普段食べなかったものが2つあり、1つは納豆、もう1つは卵かけご飯でした。高校生になり日本中を旅行するようになって、世の中の人が納豆や卵かけご飯が好きなことを初めて知ったのです。もうかなり昔の話ですが。
それはともかく、このウニの卵かけご飯は美味しく、お腹一杯でもいくらでも食べられます。
デザートを食べて店を出ると、料理長の又吉氏と、そのお弟子さんが一列になってお見送りです。ちょっと晴れがましいなあ。しかし料理だけでなくもてなしもいいので、記念日や特別な日のランチにはおすすめな店だと感じました。(2020年12月訪問)
レストラン名 | 祇園又吉 |
ジャンル | 日本料理、割烹、懐石料理 |
住所 | 京都市東山区祇園南町南側570-123 |
TEL | 075-551-0117 |
予算 | ランチ10000円から、ディナー22000円から |
座席 | カウンター8席、個室6席 |
個室 | あり |
予約の可否 | 予約可 |