日本有数の食の宝庫、北海道。ラーメンやジンギスカン、チーズなどなど人それぞれ思い浮かぶものは違うと思いますが、私の好きな北海道グルメは何と言っても「お寿司」!北海道でお寿司と言えば小樽が有名ですが勿論他の都市にも名店は多く、今回はそのうちの一つ、札幌すすきのにある「すし てんちじん」にお邪魔しました。
大通りに面した建物の地下1階、個室を合わせて15席という小ぢんまりとした店内で寿司を握ってくれるのは32歳という若さの職人さん。しかし若いからと侮ることなかれ。既に15年のキャリアがある小伊勢氏。しかも小樽のNO.1寿司店「伊勢寿司」の店主を叔父に持つ、幼い頃から寿司の英才教育を受けてきた一流の寿司職人なのです。
そんな小伊勢氏が提供する寿司はひと手間加えられた創作寿司。シャリも赤酢を使った優しい味わいで、ネタとの組み合わせも抜群。軽く握るだけのシンプルなお寿司もありますが、中にはオリジナリティ溢れる品も多く、目の前でつくられていく創作寿司に始終釘付けでした。中でも好きだったのがアワビの一品。こちらは卵黄と生クリーム、アワビの肝を混ぜ合わせたちょっと洋風なスタイルのソースと一緒にいただきます。「ソースはちょっと残しておいてくださいね」という言葉の通り待っているとソースにシャリとブラックペッパーをイン!ブラックペッパーが入るだけでまた風味がガラッと変わってこれまた美味しい。飽きさせないひと工夫が最高です。
そんな創作寿司の締めはTKG。そう、TKG・・・「卵かけご飯」です!とは言ってもあくまで寿司屋で出す品なので全くチープではありません。むしろウニやカニ、マグロ、イクラが載ったこの卵かけご飯はこの上なく贅沢な逸品。卵と絡められたご飯と一緒にいただくともう絶品です!
将来は北海道に自分の店を持ちたいという小伊勢氏。地元の人が通えて観光客もたまに来るような、町のリーズナブルで美味しい寿司屋が夢なのだそう。そんな素敵な町のお寿司屋さんが近所にあったらどんなに幸せだろう。そんな風に思わせる最高のお寿司でした。
レストラン名 | すし てんちじん |
ジャンル | 寿司屋 |
住所 | 北海道札幌市中央区 南4条西5丁目8番地F45ビル地下1階 |
TEL | 011-211-1170 |
予算 | 10,000~15,000 |
座席 | 15席 |
個室 | 有り |
予約の可否 | 可 |