青森県八戸市。特急はやぶさ号に乗って東京から3時間。私が八戸に降り立ったのは初めてのことでした。目的はただ一つ。青森県でナンバー1にランクインしているイタリアンのお店「カーサ・デル・チーボ」にランチを食べに行くことでした。地元青森県民も誇るリストランテなのです。
センスのいい店内には、カウンターと個室、半個室など14席があり、カウンター内ではシェフとアシスタントさん二人で調理、サービスは奥さんがひとりで担当されているので、コロナ禍とはいえ超忙しそうでした。私たちは3人なので個室に通してくれました。
その日のランチはディナーのことも考えて軽めにと言うことで、4皿3500円のリーズナブルなコースを頂きました。魚介前菜盛り合わせ、パスタ、肉料理、デザート、食後のお飲み物という内容です。食前酒+1/2杯ずつ4種のグラスワインペアリングが2500円という良心的な価格設定だったのですが、これもランチでは多いので、グラスで2杯ほど頂くことに。グラスワインも1杯700円前後とかなりお安い設定で嬉しくなりました。
シェフの池見良平氏は、エコールキュリネール国立(現エコール辻東京)在学中にフランスへ渡り、フランス料理・イタリア料理の基礎を研鑽。帰国後、横浜のフランス料理店を経て、イタリア料理に転向されたとか。「エノテーカピンキオーリ」など都内有名店にて修業した後、 2011年にここ八戸にて「カーサ・デル・チーボ」をオープンされました。2021年には食べログイタリアンの100名店にも選出されるという高評価のお店です。
最初のお皿は魚介前菜の盛り合わせです。いきなりドーンとかなりいろんな魚介類の豪華なオンパレードでびっくり。アンコウのテリーヌ。桜マスのマリネ、フキノトウのバーニャカウダ、素揚げして野菜とマリネしたホヤ、ゼリー状のアカハタ、気仙沼産メカジキの瞬間燻製など、ひとつひとつ凝っています。スペシャリテの水ダコのテリーヌもいいお味です。
パスタは見た目うどんみたいなバベッテというリングイネです。もちっとした手打ち麺で、毛ガニやきくらげのトマトソースがしっとり馴染んでボリュームも満点です。メインの肉料理はほろほろ鳥のロースト。真空調理だそうで、肉の旨味が凝縮しています。ドライポルチーニのソースと共に付け合わせてあったゴボウが十和田産とかで、とてもいい食感で美味しいものでした。
スペシャリテのデザートはティラミス・チョコラーテ。安定の美味しさでコーヒーと共に食事を幸せに締めくくってくれました。
奥さんは忙しいサービスの最中でも、声をかけたら気さくにおしゃべりに付き合ってくださいました。安いコースを頼んだので、デザートもシンプルで‥と恐縮されていました。次回はしっかりお腹を空かせてフルコースディナーでシェフの本領を味わってみたいものだと思います。 (2021年4月訪問)
レストラン名 | カーサ・デル・チーボ (casa del cibo) |
ジャンル | イタリアン(イタリア料理) |
住所 | 青森県八戸市湊高台1丁目19−6 |
TEL | 0178-20-9646 |
予算 | ランチ 3500円~ ディナー5500円~ |
座席 | 14席 |
個室 | あり |
予約の可否 | 完全予約制 |