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    オステリアバッコ(イタリアン/新潟市/新潟県)〜ミシュラン1ツ星の絶品手打ちパスタ〜

    オステリアバッコ
    南蛮エビとカリフラワーのクレーマ。美味!

    南蛮エビとカリフラワーのクレーマ。美味!

    耳たぶ型の手打ちパスタ、オルキエッティ

    耳たぶ型の手打ちパスタ、オルキエッティ

    家の近くに安くて美味しいレストランがあるとしたら、きっとそれは凄くラッキーなことだと思います。
    新潟県にある閑静な住宅街、どっぺり坂と呼ばれる坂に1軒のイタリアンレストランがあります。「オステリア バッコ」はまさに、私が求める「近所の安くて美味しいレストラン」像に当てはまるお店。「オステリア」とは日本で言う「居酒屋」のようなお店のこと。庶民的でみんなでワイワイ楽しめるのが魅力です。とは言ってもこのお店は居酒屋のようにガヤガヤとした印象は無く、ミシュランの1つ星やゴ・エ・ミヨ15.0点を獲得しているような人気店です。

    メインはもち豚のロースト

    メインはもち豚のロースト

    シェフの三善将則氏が掲げるコンセプトは「シンプルであること」。地元新潟県産の季節の食材とイタリアの食材を巧みに使いこなし、その素材の良さを感じられる料理を生み出します。サービスを担当するマダムと共に本場イタリアで3年間修業した経験もあるそうで、店内はカジュアルイタリアンのような雰囲気が感じられます。価格もかなりリーズナブルで、ランチは2,200円から食べられるという気軽さも、地元住民から愛される理由の一つです。しかし安いからと言って決して味がチープなわけでは無く、むしろその逆。珍しくミシュランやゴ・エ・ミヨの評価が正しく付けられているお店だと感じました。
    今回私が頼んだのは4,100円のランチコース。前菜から始まり、魚料理、パスタ2品、メイン、デザート、珈琲の7皿構成です。まず出てきたのは南蛮エビとカリフラワーのクレーマ。優しい風味のカリフラワーのペーストにエビや枝豆、カブなどを添えて、香ばしい甲殻類のジュレと共にいただきます。正直見た目の第一印象は茶色いジュレの海、といった感じで美味しそうに見えません。しかしひと口食べてみるとその食材の組み合わせや繊細な味付けに驚かされるのです。食感の楽しみやシンプルだけど単一的でない旨味があり、夏にピッタリの冷前菜だと感じました。

    デザートまで美味しいとテンション上がります

    デザートまで美味しいとテンション上がります

    また手打ちパスタも素晴らしい。イタリア・プーリア州の耳たぶのような形をしたオルキエッティというパスタは、キャベツや魚、カラスミと一緒に。卵を使っていないパスタなのでさっぱりとしていて、オリジナリティ溢れる一皿となっています。こちらもシェフのコンセプト通りシンプルな料理ではありますが、洗練された料理でシェフの調理技術の高さを感じさせます。
    そして料理を締めくくるデザートにも触れておかなければなりません。ミルクアイスとマスカルポーネ、そしてメレンゲを使ったデザートは上品な甘さがクセになります。イタリアンのデザートはやたら甘いことが多いですが、ここのデザートは私たち日本人向きに甘さが調整されていて、非常に後味の良い一品でした。
    これだけの料理をこんなにリーズナブルに食べられるお店は間違いなく貴重な存在です。値段は勿論マダムの接客も丁寧で、こんなお店が我が家の近所にもあったらいいのに…。久しぶりにそんな風に思わせてくれる、素敵なオステリアに出会えました。(2021年6月訪問)

    レストラン名オステリア バッコ (Osteria BACCO)
    ジャンルイタリアン/イタリア料理
    住所 新潟県新潟市中央区西大畑町591-1 異人池ハウス1F
    TEL025-211-4994
    予算ランチ¥2,200~  ディナー¥6,600~
    座席15席
    個室無し
    予約の可否予約可

     

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