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坐忘林(ニセコ/北海道)
白樺の原生林に囲まれた和モダンな宿、「坐忘林」。客室は和と洋が上手く融合されたナチュラルな雰囲気で、耳を澄ますと聴こえてくる水のせせらぎに穏やかな気持ちにさせられます。大浴場は無いものの、室内露天が素晴らしく、心地良い源泉かけ流しの湯に浸かりながら眺める北海道の自然は格別!世界有数の豪雪地でもあるニセコ。冬には上質なパウダースノーも降り、辺り一面を銀世界に変えてしまいます。まるで物語の中に出てくる景色のように美しい雪原を展望しながら、この温かみのある客室で過ごす時間はきっと特別なものになることでしょう。
しかしながら、この旅館で何より驚かされ印象に残ったのはその料理。まず、ウェルカムドリンクがカエデの樹液ということにビックリ!樹液ってこんな味なんだ・・・ほのかに甘さを感じられるものの、ちょっと薄めで、味の付いた水という表現がしっくり来ます。ちょっとカブトムシになった気分でした。
そして、夕食。坐忘林の食事は日本宿らしいシンプルな和食というよりは、地元の素材を駆使し、独自の感性のもと調理された創作料理という印象。正直、一部の皿は奇をてらい過ぎて「もう少し和食本来の奥深い味わいがあっても良かったな~」と思わないでもないですが、欧米人にはウケそうです。でもごはんの上に豆腐を載せた料理が出てきた時はさすがに驚いてしまいました(笑)
2015年にオープンしたばかりという坐忘林。きっと今はあらゆることを模索しながら改良を進めている最中なのだと思います。今回食事には驚かされてしまったけど、お部屋もお風呂も格別なことには変わりありませんし、ニセコならではのおもてなしを提供したいという気持ちは強く感じる旅館でした。またいつか、更に進化を遂げた坐忘林に訪れてみたいと感じます。
旅館名 | 坐忘林 |
住所 | 北海道虻田郡倶知安町花園76-4 |
TEL | 0136-23-0003 |
お風呂 | 大浴場無し |
予算 | 1人1泊57,000円~(2名1室利用時1人当たりの料金) |
露天風呂付客室 | 全室温泉つき |