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トリップアドバイザーにおいて「小規模ホテル日本第5位」にも選ばれている「ヴィラ三条室町」。全12室のコンパクト・ラグジュアリーヴィラとして人気を呼んでいます。今回、実際に泊まってみて部屋のこと、ロケーションのことなどなど、このホテルを評価してみました。
三条室町というロケーションは?
京都で街の中心に泊まるとなった場合、選択肢は2つ考えられます。1つは大通りに面した大規模なホテル。もう一つは小さな通りに面した町屋ホテルです。しかし泊まったことのある人ならお分かりいただけると思うのですが、町屋ホテルの場合どうしても気になるのが防音の問題。木造家屋をリノベーションしているだけなので大抵の町屋ホテルは防音対策が万全ではありません。でもだからと言って、せっかく京都まで来たのに普通のホテルに泊まるのも…という方もいらっしゃるでしょう。
この「ヴィラ三条室町」はそんなニーズに応えるようにつくられた、小さな通りに面したプチホテル。周辺は京の町らしい木造家屋で囲まれ、雰囲気も抜群です。もちろん木造ではないので音漏れの心配もありません。
「ヴィラ三条室町」があるのは、室町幕府の由来となった「室町通」と、明治大正時代のレトロなビルが建ち並ぶ「三条通」がちょうど交差したあたり。祇園祭のほぼ中心のエリアであり、京都の文化と歴史を体感できる場所にあります。祇園祭の山鉾(やまぼこ)が立ち並ぶ場所なので、祇園祭時にも最適なホテルです。
部屋のカテゴリーは?
全12部屋というプチホテルですが、お部屋には計6つのカテゴリーが存在します。今回私が泊まったのは203号室のデラックスツインルームという42㎡のお部屋。京都の昔ながらの建物の特徴として、間口が狭く奥に細長いという特徴がありますが、このホテルはまさにそれ。「うなぎの寝床」と呼ばれる細長い土地を利用しているので1フロアに3部屋しか無く、特にスーペリアダブル(25㎡)は狭い中庭に面し、外窓もありません。
部屋の扉を開けてまず驚かされたのが廊下の長さ。建物の構造上仕方ないとは言え、玄関からベッドルームまでやたらと長いデッドスペースがあり、奥に行くとまあまあな広さのベッドルームが現れます。こちらはスーペリアダブルとは違い外窓もあり、設備的にもまずまず。シモンズのベッドが気持ちよく、洗い場付きバスと、大きなバスタブが嬉しいです。今回このお部屋にエクストラベッドを入れてもらって3人で宿泊したのですが、それでもある程度お部屋にゆとりがあったので家族で泊まったり女子旅などで泊まるのにもオススメです。
ホテルのホームページを見てみると、「ラグジュアリーヴィラ」と謳っていますが、ラグジュアリーとは言い過ぎです。しかし金額が1人13,000円というのはリーズナブルでした。また外窓にこだわらなければスーペリアダブルは1人8,500円で泊まれます。ホテルのロケーションを考えれば悪くない選択です。
隣りはパンの町・京都の人気NO.1パン屋
日本で最も和の雰囲気を残し、多くの和食の名店が軒を連ねる京都ですが、意外にもパンの消費量が全国第一位だったりします。そのため京都では趣向を凝らしたパン屋さんが増えており、「パン通り」なんて呼ばれる場所もあります。そしてその中でもとりわけ人気が高く、食べログの京都のパン部門で1位を飾っているのが「fiveran(ファイブラン)」というパン屋さん。ちょうど「ヴィラ三条室町」の隣りにお店を構えており、気軽にその味を楽しむことが出来るというわけです。
今回せっかくならと敢えて朝食のついていないプランにして、ブランチにこちらのパン屋さんにお邪魔しました。店内には何十種類ものパンが並び、焼き立てパンのいい香りに包まれています。カルビ入りサンドやベーコンチーズ、クリームパンなどなど中には変わり種もあって、思わず目移りしてしまいます。お店の奥にはイートインスペースもあるので、買ったパンをその場でゆっくり味わえます。作業場はガラス張りでオープンキッチンのようになっているので、パンがつくられていく工程を見るのも楽しみの一つでしょう。
さすが人気店と言うだけあってどれもクオリティが高く、小麦の甘さが感じられる素晴らしいパンばかりでした。
データとまとめ
宿名 | ヴィラ三条室町・京都 Villa Sanjo Muromachi KYOTO |
住所 | 京都市中京区三条室町上ル役行者町375 |
電話番号 | 075-257-0777 |
お風呂 | 部屋風呂のみ |
露天風呂付き客室 | 無し |
予算 | 2名1室利用時、1人当たり1泊¥8,500~ |
公式ホームページ | http://sanjo-muromachi.net/ |
大きなホテルや町屋ホテルとも違うプチホテル「ヴィラ三条室町」。特に友人同士でワイワイとはしゃいだり、音漏れが気になる方ほどオススメしたいホテルです。観光にも便利な立地なので、この場所を観光の拠点にして京の街に繰り出してみてはいかがでしょうか。(2021年8月訪問)