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    ロルキデ・ブランシュ(フレンチ/宗像市/福岡県)~最高にロマンチックなレストラン

    オテルグレージュ
    この海の色がディナータイムには夕陽に輝き印象的に

    この海の色がディナータイムには夕陽に輝き印象的に

    「ロルキデ・ブランシュ」フランス語で白い蘭のこと。このレストランのイメージはまさに格調ある白い蘭の花という表現にぴったりです。エーゲ海の白い館のエレガントな「ホテルグレージュ」の中にあるフランス料理のレストランです。玄界灘の大海原を見下ろすロマンチックな眺めが最高のロケーション。
    総料理長 兵頭 賢馬氏が生み出す料理はどのようなものでしょうか?今回は実際にホテルに滞在し、ここでディナーを頂いたレポートをお届けします。

    実力派 兵頭 賢馬氏ってどんなシェフ?

    車海老も美味しいが生ハムにも注目

    車海老も美味しいが生ハムにも注目

    格式ある高級ホテル内の、エレガントなレストランを取り仕切るエグゼクティブシェフだけあって、選ばれたのはかなりの実力派と言われる兵頭 賢馬氏でした。フランス・シャンパーニュ地方で3ツ星に輝くレストランなどで研鑽を積み帰国。
    その後は2015年には「第49回ル・テタンジェ国際料理賞コンクールジャポン」準優勝、「ボキューズドール2017日本代表選考会ひらまつ杯2015」準優勝・奈良県知事賞受賞、2019年には「パテクルート世界選手権大会2019アジア大会」第3位などなど、様々な受賞歴を持つシェフなのです。

    豪華食材のビシソワーズ

    豪華食材のビシソワーズ

    旬の素材を活かした創作フレンチで、料理は美しく、正統派フレンチと言えるものです。手間暇がかかっているものが多く、やや濃厚なイメージのものも見られましたが、文句のつけようがない出来栄えと言えるでしょう。
    残念だったのは、テーブルにシェフが現れなかったことです。大きなホテルのダイニングならともかく、小さなオーベルジュとして、実力派のシェフだから、ゲストのテーブルに来て話をしてくれればもっと良かったかと思います。
    あと、メニュー表が欲しかったという感想です。今はどんなレストランでもメニュー表が置かれるのが一般的。口頭での説明だけだと、その料理の良さのすべては伝えきれないのではないでしょうか?

    そのディナーの内容とは?

    和牛ホホ肉の煮込み

    和牛ホホ肉の煮込み

    グランメゾンのように美しい店内で、海を眺めながら優雅なディナータイムです。黒服のスタッフたちが恭しくサービスしてくれます。正統派フレンチの王道を行くようなやり方が随所に見られます。お皿にはシルバーの蓋がしてあり、スタッフ2人で同時に蓋を開けて、「はいどうぞ!召し上がれ」という趣向はかなりのクラシックなお店でしか見られないものです。気分は盛り上がります。合計9皿のコースはスープのお皿から始まりました。

    アンコウを焦がしバターで炒め揚げ

    アンコウを焦がしバターで炒め揚げ

    ビシソワーズのエスプーマは北海道産の雲丹とフランス産のキャビア、シェリー酒のジュレを添えて、最初から豪華です。安定の美味しさです。
    次は車海老です。ミキュイ(半分調理)で帆立とトリュフのタルタル、柿も併せてサラダ仕立てです。それに添えられるのは10年間シェフが試行錯誤して作り上げたという生ハムです。脱水させたオリーブオイルもかけてありますシェフの努力がすごいようです。

    シェフ渾身のスペシャリテ、パテアンクルートの登場

    宗像牛のフィレ肉 トリュフソース フォアグラ 

    宗像牛のフィレ肉 トリュフソース フォアグラ 

    カルボナード・フラマンドという1皿はベルギービールで4時間煮込んだ和牛ホホ肉を少しだけ。百合根のピューレと一緒に柔らかくて美味しいものです。
    次がシェフのスペシャリテであるパテアンクルート。(冒頭の写真)アルザス名物のパテのパイ包みで、手間がかかるので日本で作っている人は少ないそうです。シェフはこの料理でアジア3位に輝いたのです。中身は豚の塩漬け、牛タン、フォアグラ、砂ずりのコンフィ、季節の野菜、パイ生地で包んでオーブンで焼き上げ、コンソメゼリーを流し込んで4時間寝かせます。バルサミコソースをかけて美しい1皿は渾身のアート作品のよう。

    金目鯛の料理

    金目鯛の料理

    アンコウを焦がしバターで炒め揚げし、魚介のコンソメ、マコモダケ、茄子の煮びたしと合わせる1品。その後も金目鯛の焦がしバターを使った料理です。白菜で包みオマールエビの殻の出汁、クリームソース。
    肉料理は宗像牛のトリュフソースにフォアグラを添えて。まさに正統派でボリューミーなフレンチが続き、私には少し重すぎましたが、日頃フレンチになじみが薄い若いカップルなら、感動の豪華ディナーとなるはずです。

    まとめとデータ

    ウェディングカップルが記念写真を撮るスポットも

    ウェディングカップルが記念写真を撮るスポットも

    ハネムーナーやプロポーズをするカップル、記念日に利用するゲストにとってここほど素敵なレストランはないでしょう。オーベルジュとして、ここでゆっくり食事をして、優雅なゲストルームで夜を過ごせるのは何と言っても贅沢なプランです。プロポースもここなら失敗しないでしょう。
    (2021年10月訪問)

    プロポーズだけでなくバースデーなど記念日にも最適

    プロポーズだけでなくバースデーなど記念日にも最適

    お店のデータ

    店名ロルキデ・ブランシュ L’Orchidée Blanche
    ジャンルフレンチ(フランス料理)
    住所福岡県宗像市神湊600 ホテル グレージュ内
    電話0940-38-7700
    席数20席
    個室なし
    予算ランチコース 5500円~ ディナーコース 11000円~
    予約完全予約制
    お店のWEBアドレスhttp://www.greges.jp/

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