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    5室以下のプライベート感覚の宿ベスト10 非日常体験ができる隠れ家はココ!!

    ささゆり庵
    石の彫刻家の作品に囲まれて過ごすアトリエオーハウス

    石の彫刻家の作品に囲まれて過ごすアトリエオーハウス

    宿の中に他のゲストはいなくて、いるのは自分たちだけ。広々とした空間を独り占めして、専属のシェフが自分たちだけのために料理を作ってくれる。1日1組の宿の素晴らしさは数えたらきりがないほど。
    コロナ禍の中で、3密を防げる宿はますます人気です。1日2組の宿や3組の宿など様々な形態の宿が増えています。プライベート感覚にあふれ、非日常の贅沢を体験できる、そんな隠れ家ともいえる日本各地の宿ベスト10をご紹介しましょう。
    (ベスト10のチョイスはファイブペンギンズによるものです。掲載順はランキングの順位ではありません)

    アトリエオーハウス(愛媛県)里山に建つ1日1組限定、究極のアートな宿

    竹林に囲まれた瀟洒な邸宅ホテル

    竹林に囲まれた瀟洒な邸宅ホテル

    愛媛県南部、田園風景の広がる西予市の田舎ののどかな里山に建つ、1日1組限定の宿。オランダ人の石の彫刻家であるケース・オーウェンス氏が選んだこの地に、ギャラリーのような一軒家のホテルがあります。氏がメキシコへ移住した後、この邸宅は一般のゲストが泊まれるホテルに。
    室内にも外のガーデンにも氏の作品が飾られたアート空間を独占できる限りなく贅沢な一夜。こんな田舎の地で美術館のように素敵な邸宅ホテルがあったことに驚くはずです。

    リビングはゆったり寛げる空間

    リビングはゆったり寛げる空間

    広々としたリビング・ダイニングや居心地のいいベッドルーム、温泉のお湯を引いてきて作った石の露天風呂、丘の上のハンモックなど、ここでしか味わえない優雅な滞在です。また驚くべきは有名シェフ貸し切りでのお食事や、オーナーさんのきめ細かなサービスなど、普段は絶対味わえない贅沢な時間を体験できました。

    Zenagi ゼナギ(長野県)1日1組限定、豪華な古民家宿

    江戸時代の建物を和モダンに改装。中は驚くほど広い

    江戸時代の建物を和モダンに改装。中は驚くほど広い

    長野県の南木曽(なぎそ)に古くからある古民家を改装した知る人ぞ知るラグジュアリーな宿。大きい檜の湯舟のあるバスルームもとても素敵です。本格的なフレンチのシェフが1組のゲストだけのために貸し切りでディナーを作ってくれます。
    「Zenagiは、ただのホテルではありません。家族や大切な人と、最高の休日を過ごして、一生の思い出を作るためのホテルです」そういうコンセプトなので、ここはただ泊まって食事するだけの宿とは違います。

    白砂の竹林でランチを

    白砂の竹林でランチを

    アクティビティでは本物のアスリートやプロの登山ガイドさんが専属でお世話してくれるものを1つ選んで楽しめるのです。“アルプスの天然水”が流れる秘境で大冒険、大峡谷の川をくだる & 竹林ビーチでランチ、「天空の絶景」をトレッキングする、古道ハイキング & 宿場町ツアーなどなど好みでチョイス。一つ外してはいけないのが竹林ビーチでランチ。シェフが作ってくれるとびきり美味しいお弁当を、大自然の中で頂く至福の時が過ごせます。

    棚田の宿 ささゆり庵 小角(おづぬ)(奈良県)枯山水の庭がある茅葺屋根の宿

    リノベーションではなく一から建てたという茅葺屋根の古民家

    リノベーションではなく一から建てたという茅葺屋根の古民家

    「棚田の宿 ささゆり庵」はまったく想像を絶する古民家宿でした。奈良と三重の県境、室生深野に位置し、国定公園の絶景を独り占めできる別荘風の宿。屋敷自体が大きく驚きのスペースなのです。母屋に近い「蔵王」と離れで広い枯山水の庭を持つ「小角おづぬ」の二つあって、私は離れの「小角おづぬ」に滞在しました。
    2018年オープン。古民家を改装したのではなく、なんと1億円もの費用をかけて新築で茅葺屋根の建築をいちから建てたというのが驚きでした。昔ながらの建築と最新の設備を備えた贅を尽くした和モダンの一軒家なのです。

    外国人ゲストの中にはこの縁側で座禅を組む人が多いそう

    外国人ゲストの中にはこの縁側で座禅を組む人が多いそう

    茅葺の天井が高い部屋は畳敷きで、囲炉裏端もあります。ベッドルームは洋風で、キッチン回りも洋室でダイニングテーブルは掘りごたつで食事しやすい造りです。出張シェフが料理しに来てくれるサービスやケ-タリングもあります。
    自分がどこにいるかわからなくなるような立派な枯山水の庭がありました。石庭や大きな鯉が泳ぐ池まであります。庭を眺めながら縁側で1日中過ごしていたくなる素晴らしさです。
    ささゆり庵の最大の魅力は「オーナーがいる宿」すなわち、オーナーが常駐していてゲストと会話ができる宿だということです。庵主でオーナーの松林哲司氏はなんと本業以外に信仰として山伏をされているとか!様々な話が聞けて滞在は楽しいものとなりました。

    福田屋(滋賀県)~琵琶湖の絶景独り占め!1日1組の宿は進化中

    琵琶湖がいつでも目の前に広がる幸せ

    琵琶湖がいつでも目の前に広がる幸せ

    琵琶湖の湖面に手が届きそうなほどに建つ「福田屋」は明治時代から近江今津にある昔ながらの旅籠。見るからに貫禄があって由緒ある一軒家の宿でした。
    2020年7月、長年のプロジェクトとリノベーションによって、1日1組だけのゲストが貸し切りで使える宿に大変身、リニューアルオープンしたのです。
    宿にいるのはご主人で料理長でもある西村一樹氏と、お世話係の女性の2人だけです。2階建ての1軒家の旅館がスタッフルームと厨房以外すべて自分たちだけで使える贅沢。部屋数は結構あって、2階の寝室兼居間はかなり広く、1階には囲炉裏のあるスペース、テレビ部屋、ダイニングルームなどがあって使い切れないほど。

    琵琶湖らしい食材を生かした夕餉の八寸

    琵琶湖らしい食材を生かした夕餉の八寸

    お風呂場は小さな旅館の大浴場レベルで、ちょうど目の前が琵琶湖という貸し切りの絶景風呂なのです。
    西村氏はかつてコンラッド東京やアマンリゾートで志摩にあるアマネムの料理部門におられただけあって、料理の味はかなりのハイレベル。琵琶湖ならではの食材のメニューもたくさん登場します。
    この宿はまだまだ進化中とのことでしたので、今後どんな変化を見せるのか目が離せません。

    この宿の詳細についてはこちらの記事をご覧ください。

    福田屋(高島市/滋賀県)~琵琶湖の絶景、1日1組の宿
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    花背ハイランドイン(京都府)山を越えて大自然の温かい民宿へ

    自然に包まれた花背は環境抜群!

    自然に包まれた花背は環境抜群!

    今日の奥座敷と呼ばれる鞍馬よりまだ遠い花背。「花背(はなせ)」。鞍馬からさらに車を30分走らせ、北山杉が続く大自然の中にある村にこの宿はあります。1日1組限定の2食付き民宿です。
    宿を営むのは大阪出身の慶子さんと、スコットランド出身のサイモンさん。元々2人はオーストラリアでレストランを経営していたのですが、事情があって帰国。花背で築130年の日本家屋を見つけ、約2年かけて改装、こうして1日1組限定の民宿を始めたのです。

    合鴨のがっちゃんは家族の一員

    合鴨のがっちゃんは家族の一員

    建物はかなり広く、小さな渡り廊下を通って宿泊する奥のお部屋。途中の廊下にトイレや洗面所があり、奥の2階がベッドルーム、下がリビングになっています。純和室ですがソファもあって快適です。
    高級ホテルのレストランで働いていたと言うサイモンさんの料理はシンプルながらレベルが高いフレンチ。焼きたてのパンも美味しいものでした。
    優しいご夫妻と共に、家族の一員であるボス(柴犬)とがっちゃん(合鴨)もこの宿に欠かせない癒しの存在です。

    レヴォCuisine régionale L’évo(富山県)~ 前衛的地方料理を味わう谷口シェフの理想郷

    こだわってデザインされた居心地のいい室内

    こだわってデザインされた居心地のいい室内

    富山県の「リバリトリート雅楽」内のレストランから2020年12月に山奥に移転して新たにオーベルジュを開業したのが、前衛的地方料理として日本中の食通が憧れるレヴォです。
    3棟あるゲスト用のコテージは居心地の良さが群を抜いています。建物、素材、調度品、寝具、アメニティ、食器からカトラリーに至るまで、すべてがこだわり抜いたものばかりで、普通のオーベルジュとは一線を画していりようです。

    谷口シェフのスペシャリテ L’évo鶏の足

    谷口シェフのスペシャリテ L’évo鶏の足

    コテージの奥にはサウナと自然の山水を溜めた水風呂もあって、食事前のひとときのリフレッシュに最高です。
    ディナータイム。レストランの扉を開いたら厨房のスペースが6割くらいを占めていて圧巻。奥には個室があり、地下にはジビエの熟成庫とワインセラーも完備されています。
    洗練された前衛的な料理の数々は、美しい前菜とスペシャリテなど野生的な料理の対比から谷口シェフの幅の広さが感じられます。
    翌朝は利賀村のおかあさんが作る朝食をイメージして作られた和食で、ディナーと対極にある素朴な温かさを味わえます。

    森のオーベルジュ星咲~きらら~(奈良県)1日1組の宿で絶品の里山フレンチを

    曽爾村の自然の風景はいつまでも眺めていたくなる

    曽爾村の自然の風景はいつまでも眺めていたくなる

    奈良県東部の辺境にある曽爾村(そにむら)。標高約550mの場所にある自然の美しいのどかな村に、1日1組限定の小さなオーベルジュが2019年7月オープンしました。
    料理と農業を学んだご夫婦が二人で始めた静かなオーベルジュでは、里山の風景を眺めながらゆったり寛ぎの時間を過ごせます。
    「FARM TO TABLE」がコンセプト。お二人が自分の畑で栽培した野菜をはじめ、土地の野菜をふんだんに使った絶品フレンチを、シェフでソムリエでもあるご主人の厳選ワインと共に味わえ、奥様の手作りパンやデザートも満喫できます。どれもが驚きの美味しさで、田舎のオーベルジュとは思えないレベルの高さなのです。

    シェフのスペシャリテでもある「トマトのファルス」は絶品

    シェフのスペシャリテでもある「トマトのファルス」は絶品

    「絵本に出てくる森の虫が住む家」をイメージした、木をふんだんに使ったあたたかいムードのインテリア。長い歴史を持つこの村に溶け込むようにして佇み、不思議な魅力を持ったオーベルジュが、訪れるゲストを心からもてなしてくれるのです。奥様デザインの信楽焼の美しいバスタブに浸かりながら村の風景を眺めていると、心身ともに癒されるのです。

    旅籠 八・・・(わかつ) (滋賀県)~1日2組 極上料理の古民家宿

    八幡堀沿いの朝食用の部屋

    八幡堀沿いの朝食用の部屋

    築190年という歴史ある建物を改装して生まれた宿「旅籠 八・・・(わかつ)」。滋賀県の城下町、近江八幡の八幡堀沿いに建ち、昔のムードも満点。水辺にあって緑豊かです。古い商家のクラシックな良さを存分に残しつつとても快適に直してあるので、本格的に和モダン。気分は田舎のおばあちゃんの家に来たけど高級旅館の居心地の良さ、という感じなのです。

    近江牛の冷しゃぶの材料を見せてくれる料理長

    近江牛の冷しゃぶの材料を見せてくれる料理長

    蔵を改装した日本料理「溜ル」のカウンターでディナーです。当然カウンターには他には1組のゲストしかいません。それでも料理長とアシスタント、サービス係の人々が専属でお世話してくれるのも贅沢な気分。
    目の前で繰り広げられる料理長のライブ感あふれる料理に釘付けです。演出もワクワクするものの連続。楽しくて美味しい幸せな時間を過ごせます。

    能登イタリアンと発酵食の宿ふらっと(石川県) 発酵イタリアンが人気の居心地のいい宿

    伝説の日本3大民宿「さんなみ」から変わらない暖簾

    伝説の日本3大民宿「さんなみ」から変わらない暖簾

    能登半島にある小さな宿「ふらっと」。1日4組のゲストだけの家庭的な宿なのです。ここの魅力は能登らしさを味わえること。女将の船下智香子さんとご主人であるオーストラリア人オーナーシェフのベンジャミン・フラットさんが能登町で営む宿。しかもご主人の作る料理はイタリアンなのです。
    料理の特徴は能登の食文化に欠かせない魚醤いしりを使っていること。そして発酵王国能登ならではの発酵イタリアンの料理を出す独自の「能登イタリアン」というスタイルを確立しているのです。

    富山湾を眺めながら能登の発酵食のを取り入れた朝食を

    富山湾を眺めながら能登の発酵食のを取り入れた朝食を

    能登には美しい里山や里海があります。この宿もそうした自然を目の前に建っています。富山湾を見下ろす高台に位置し、2000坪もの敷地では無農薬の畑や果樹園もあります。
    ふらっとは贅沢な旅館などとは対極にある、民宿に近い素朴な宿です。でも心地よいお風呂もあって、美味しいご飯があって、なにより温かいご夫妻のもてなしがある宿なのです。

    ume,yamazoe (奈良県) 1日3組、奥大和・里山の古民家宿で心休まる休日を

    この椅子に座ってずっと里山の景色を眺めていたい

    この椅子に座ってずっと里山の景色を眺めていたい

    三重県との県境に近い奈良県の奥大和地方の山添村。村を見下ろすような高台にある「ume,」はそんな自然の中にある築120年以上の古民家を改装した宿です。ひたすらのどかで心休まる里山の風景を眺めながら過ごす特別の時間。1日3組だけの小さな宿だから静けさは守られています。 width=

    なるべく古き良き部分は残しつつ、モダンなインテリアを取り入れて快適に。古い建物に斬新でモダンな家具。その旨い融合が何とも心地よいのです。自然を愛でるために不要なものはありません。テレビ、たくさんのアメニティ、過剰なもてなし・・・。その代わりここにしかないたくさんのものを見つけたくなります。それは行ってのお楽しみ・・・

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