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    Zenagi ゼナギ(南木曽/長野県)~1日1組限定、豪華な古民家宿泊、絶品料理、アクティビティすべてをまとめて体験

    ZENAGI
    江戸時代の古民家を改装して素敵な宿が完成!

    江戸時代の古民家を改装して素敵な宿が完成!

    Zenagi ゼナギ・・・・聞き慣れない名前かと思います。長野県の南木曽(なぎそ)に古くからある古民家を改装した知る人ぞ知るラグジュアリーな宿。そして1日1組のゲストだけを受けているゆとりの宿なのです。
    でもこの宿のすごいところは本格的なフレンチのシェフが1組のゲストだけのために貸し切りでディナーを作ってくれること。そして朝食と翌日のランチまで作ってくれるのです。その内容とは?
    そしてここでの宿泊にはアクティビティの料金も含まれているのです。峠越えハイキングやシャワークライミング、各種カルチャー体験など。どんな体験ができるのかもこの後、実際に泊まった情報をご紹介いたします。

    Zenagi ゼナギのコンセプトは?

    この広いスペースも貸し切りで自由に使える

    この広いスペースも貸し切りで自由に使える

    「Zenagiは、ただのホテルではありません。家族や大切な人と、最高の休日を過ごして、一生の思い出を作るためのホテルです」
    こうした宿のコンセプトが書かれていました。
    Zenagiは株式会社 Zen Resortsという会社が運営する、古民家を改装したラグジュアリーな宿です。2年前にできたZenagiはそのチェーンの第1弾で、禅ZEN+南木曽NAGISOを足して作られた造語だそうです。2040年までに20のチェーンの施設を展開する計画があるのだそうです。
    この宿はできてからすぐにコロナになって、外国人ゲストを見込んでいたのが、むしろ国内からのゲストで3密を防いで安心して泊まりたい人向きに現在は多くの予約が入っているそうです。

    宿の周辺はこんな自然がいっぱいで遊びには事欠かない

    宿の周辺はこんな自然がいっぱいで遊びには事欠かない

    ここの良さのひとつは1日1組ということ。インテリアなどが異なる3部屋もある大きな宿を1組で好きな部屋を選んで好きなように使えるのが魅力です。1組が6人いても3部屋に分かれて泊まれるのです。
    別棟にある立派なレストラン「□△〇MARU SANKAKU SHIKAKU」ではゲストは貸し切りで本格的なフレンチのシェフが作ってくれるとびきりのディナーが堪能できるのです。
    そしてアクティビティでは本物のアスリートやプロの登山ガイドさんが専属でお世話してくれるアクティビティも1つ選んで楽しめるのです。“アルプスの天然水”が流れる秘境で大冒険、大峡谷の川をくだる & 竹林ビーチでランチ、「天空の絶景」をトレッキングする、古道ハイキング & 宿場町ツアーなどなど好みで選べます。白砂の竹林という世にも不思議なスペースでの桃源郷ランチタイムは絶対外せないオプショナルとなります。

    江戸時代の古民家をラグジュアリーな宿に

    左の端の部屋のバスルーム

    F 左の端の部屋のバスルーム

    村で最も大きく立派な江戸時代からの古い建物を改装したZenagi。丘の上に建ち眺めも良くて、最高のロケーションです。シェフとアシスタントさん、バトラーさんやアクティビティのドライバーガイドさんなど合計6名のスタッフが私たちだけのためにスタンバイしてお世話してくれるのです。
    建物に入ると広々としたリビングスペースが。その奥に3部屋、どれもがメゾネット式で、1階が水回り、2階がベッドルームとリビングになっています。

    真ん中の部屋の2階部分はこれにベッドルームも

    真ん中の部屋の2階部分はこれにベッドルームも

    1階は広いシャワースペースと木曽檜で作られた見事なバスタブがあります。バスタブは3つの部屋でそれぞれ形が異なります。左の端の部屋はすっきりしたデザイン。真ん中の部屋は飾りがついたユニークなつくり。右端の部屋のはなんと巨大な鮨桶の形です。これは惹かれましたが、バトラーさんいわく大きすぎて足が届かないので日本人には落ち着きませんよ。外人には人気がありますけど・・・とのことで諦めました。2階の部屋からの眺めが素晴らしくて明るい左の端のお部屋をチョイス。2階は建物の屋根の形状のせいで天井が低めで斜めになっているのが風情がある反面居住性が良くない気はしました。

    ユニークなスタッフ陣

    フレンチの有能なシェフの料理はどれも絶品

    フレンチの有能なシェフの料理はどれも絶品

    南木曽駅に出迎えに来てくれたのはガイドの渡部沙朱さんとバトラーのダヴィ・カルメンさん。渡部さんはニュージーランドでマウントクックでプロのトレッキングガイドなどをしていたアクティブな女性です。ここでのハイキングツアーなどに同行してれます。
    ダヴィさんはアンドラ出身の男性で、ダンサーとしてスペイン村で働くために来日。この宿ではゲストのあらゆるお世話をしてくれる優しいバトラーさんです。スペイン村でダンサーをしていた日本人の奥様と子供さんも2人いて、日本語もとっても上手です。

    宿場町ツアーでもガイドさんの説明に満足

    宿場町ツアーでもガイドさんの説明に満足

    そして最も驚いたのがアクティビティガイドとしてゲストのお世話をしてくれる安藤太郎さん。カヌーではシドニー五輪の日本代表でラフティングの世界チャンピオン(2017&2019)として知られる方。プライベートに安藤さんが連れて行ってくれるのはまるで「ロストワールド」のような秘境の大渓谷です。素人でもちゃんとプロが教えてくれるので安心です。
    しかしそんなすごい方が専属ガイドだなんて・・・・・
    他にも京都や浅草で人力車の車夫をしていたという男性スタッフが、この宿ではバトラーでレストランでのサービスも担当しています。営業力が勝負の人力車の仕事の経験から、ゲストを飽きさせないトークとサービスが素晴らしいのです。
    スタッフ陣が皆さんユニークで驚くような経歴の持ち主というのがこの宿の大きな原動力のようです。

    Zenagi ゼナギのディナーとは?

    趣向を凝らしたアミューズの1皿に感動

    趣向を凝らしたアミューズの1皿に感動

    隣の別棟にあるレストラン「□△〇MARU SANKAKU SHIKAKU」はゲストが泊まっている夜は貸し切りで、ゲストがいない日は外からのお客さんが食べに来れるそうです。
    シェフは東京のフレンチの店で何年も務めていた経歴がある方。料理はすべて工夫があってオリジナリティたっぷりで驚かされるものばかりです。
    コンセプトはウェルネスレストラン。世界一の長寿・健康の地である長野から「もっと健康に、もっと優しく、もっと豊かな」暮らしを目指し、アルプスの天然食材を使って地方再生やSDG’Sを進めていくとのこと。

    キノコのラヴィオリ 日本鹿を香茸と共にコンソメに

    キノコのラヴィオリ 日本鹿を香茸と共にコンソメに

    全14皿のディナーは18:30スタートで3時間半ほどかかりました。和紙の表紙が付けられた立派なメニューには細かく生産者農家の名前と食材が記されていました。
    アミューズは根セロリのパリパリタルトにクリームと岩魚の卵をのせたものから。いい取り合わせです。次のアミューズはイカのセヴィーチェに柚子の香り。シャンパーニュが進みます。菊芋の温かい饅頭風サラダ、湯引きの鱧に猪のベーコン、鱧の出汁とアミューズは4皿も続きます。どれもが変化に富んだ面白いものばかりです。
    前菜は驚きがいっぱいでした。ビーツの鮮やかなピンク色のガスパチョにまろやかな玉葱のムースを添えて。栗やサツマイモレンコンなど秋の素材をせんべいにして焼いたものと一緒に盛り合わせた1皿。ロブスターのソテーにエキゾチックなココナッツソースを添えて、また味の変化が飽きさせない美味しさです。
    前菜はまだ続きました。そのあとスープ、魚・肉デザートまでは到底ここでは書き切れません。とても斬新で満足度の高いディナーだったことを付け加えたいと思います。

    Zenagi ゼナギの朝食

    朝食からこんなに美しいサラダが!

    朝食からこんなに美しいサラダが!

    朝食も同じレストランにて、シェフによる本格的な洋食のメニューです。朝からトリュフやアイスクリームのデザートまで出るとは!!
    珍しいメニューがOEUF MOULLET ウッフムレ。ブルゴーニュ風ポーチドエッグです。春菊のソースを包み込んでいるようで鮮やかな緑の球体で登場!
    無農薬のユニークな土地の野菜たちのサラダも出ます。オクラの大きいのは噛むと思い切りねばねばで身体に良さそう。

    ウッフムレも本格的

    ウッフムレも本格的

    焼き茄子のスープはほっこり温まるような優しい味わいです。えごま豆腐は生麩を柔らかくしたようなお餅風のもので、和風なのにトリュフがかかっています。これはまた面白い!猪のベーコンやシカの心臓のパテ、」豚の肩ロースベーコンなどたくさんのシュルキュトリーの盛り合わせも。もはや満腹です。
    なのにデザートがよもぎのアイスクリームやチコリの球根のムースなども出てダメ押しです。午前のアクティビティでたくさん歩いてカロリー消費しないと大変です。

    峠越えのアクティビティ

    古道ハイキング中

    古道ハイキング中

    体力と度胸のある人向きのパラグライダーコースや“アルプスの天然水”が流れる秘境で大冒険(滝行)コースの他、人気が高い大峡谷の川をくだる & 竹林ビーチでランチのプランも魅力的です。「天空の絶景」をトレッキングするというのもいいけれどやはりハードそうです。そこで私たちは適度に歩いて歴史も探訪できる「古道ハイキング & 宿場町ツアー」を選びました。峠越えですが、登りはすべて車で連れて行ってくれて、下りだけ歩くという楽ちんコースです。

    情緒満点の妻籠宿の町並み

    情緒満点の妻籠宿の町並み

    この日はドライバーをしてくれたのが元オリンピック選手の安藤さんで、ガイドは渡部さんです。宿場町の歴史を語る彼女の説明は詳しくわかりやすいものでした。
    まずは県境を越えて岐阜県の中津川市に位置する馬籠宿です。ハイキングの最初に少しだけ立ち寄ってもらいました。奈良井宿と妻籠宿とここを合わせて3大宿です。風情ある町並をそぞろ歩きます。
    山の峠にある「中山道」の入口へ着くと、ここから2時間半ほどかけて、ゆっくりと森の中の古道をハイキングし、江戸時代の宿場町である妻籠宿を目指します。途中、樹齢300年の大木や、宮本武蔵の伝説が残る滝、江戸時代の茶屋なども。 宿場町に着いた後は、大名やサムライたちのホテルだった「本陣」「脇本陣」なども見学します。

    桃源郷?!竹林の中のランチ

    人っ子一人来ない静寂の竹林ビーチでランチです

    人っ子一人来ない静寂の竹林ビーチでランチです

    私たちがオプショナルで申し込んでいたのが、川沿いの白砂ビーチに並ぶ竹林での“グランピング・ランチ”です。世にも不思議な白砂に生える竹林。
    通常はカヌーで川渡りのツアーの最後に到着する地点なので、ここでランチするそうです。私たちは古道ハイキングの後に行きました。
    川岸には古代の花崗岩の壁が聳え、岩が砕けてできた不思議な白砂ビーチにニョキニョキと伸びる竹の木。これはユニークです!
    川からのそよ風が吹き抜ける心地よい場所。上を見上げると青空が竹林で美しく切り取られた1枚の絵のようです。天気がいいので川面もキラキラ輝いています。

    理想的なお弁当だった!シェフに感謝

    理想的なお弁当だった!シェフに感謝

    グランピングというだけあって、テントを張ってテーブルセッティングが整っていました。事前にダヴィさんが準備してくれたのです。安藤さんが20分かけて宿からこの秘密のスポットまで連れて来てくれました。
    シェフとアシスタントさんが作ってくれた日本料理のお弁当がランチです。シェフは日本料理も作れるんだと驚きました。最初宿を改装する際に蔵でたくさんの食器などが見つかったのだそうですが、そのひとつアンティックな木のお弁当入れに塗りの重箱を入れて登場です。豪華な塗りの重箱は一人2箱ずつ。1箱目には出汁巻きや大きな車海老、蓮根やごぼうの煮物、鱧の南蛮漬け、鴨のロース、茄子と大根としし唐の煮物など。2箱目はちらし寿司です。穴子などたくさんの具が入った寿司に岩魚の黄色い卵が散らしてある美しいものです。こうした環境で食べるからますます美味しいのです。
    向こうの竹林で1匹の鹿が走り去っていきました。

    まとめとランチ

    ガイドの渡部さんとバトラーのダヴィさんと

    ガイドの渡部さんとバトラーのダヴィさんと

    「その思い出は、消えない」
    人生最高の休日を、テーラーメイドで・・・
    これがZenagi ゼナギのWEBサイトに書かれていたコンセプトでした。本当にそうです。ここでの体験はすべてが一生ものの思い出になるほど素晴らしいものでした。人生の節目や記念日に、家族やパートナーと一緒にこんな場所に滞在してみてはいかがですか?
    (2021年11月訪問)

    真ん中のお部屋の湯舟は面白いデザイン

    真ん中のお部屋の湯舟は面白いデザイン

    宿名Zenagi ゼナギ
    住所長野県木曽郡南木曽町田立222
    電話090-6072-8392
    予算2名で利用の場合 1人90,000円~(税別、平日限定、1泊2食・1体験付き)
    アクセス東京から3時間、大阪から2時間半。南木曽駅・中津川駅・田立駅・妻籠宿・馬籠宿まで無料で送迎あり
    宿のWEBサイトhttps://zen-resorts.com/

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