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大自然が広がり日本屈指のスキー場があるニセコ。そんなニセコのすぐ近くに地元の人から長く愛されるイタリアンレストラン「ロカンダ」があります。ミシュランガイドやゴ・エ・ミヨなどに載っているわけでもなく、食べログでも特別評価されているお店ではありませんが、滞在中最も心がじんわりと温かくなるような料理を味わえたお店です。
今回はそんな「ロカンダ」というレストランについてご紹介していきます。
コロナ禍以前の冬のニセコではコンビニでドンペリが売っていた!
コロナ禍前は、ニセコに訪れる観光客のうちなんと95%が外国人観光客だったそう。そのため今回私が泊まった「パークハイアット ニセコ」も見かけるのはほとんど外国人スタッフの姿。ゲストに対してカタコトの日本語で話している人が多かったのですが、タクシー運転手さん曰く「これでもだいぶ皆日本語が上手くなったんですよ」とのこと。中には最初から英語で話してくる欧米人スタッフさんもいて、いかに外国人観光客向けの町なのかということを実感しました。
しかもかつてわざわざニセコまで足を運んでくる外国人は裕福な人が多く、金銭感覚もぶっ飛んでいるんだとか。そのため「ラーメンが1杯3000円で売られている」「寿司はコースで2万円以上」「小グループで居酒屋に行って20万円使った」「コンビニにドンペリが置いてあった」など耳を疑うような話が飛び交っています。
地元で生まれ育った方が家族でやっている
外国人観光客向けにどんどん物価が上がっていく中で、地元に根差したカジュアルで美味しいイタリアンのお店があると聞いて立ち寄ってみました。場所はニセコひらふ。「ロカンダ」は別荘風の一軒家レストランで、シェフはまさにこの地で生まれ育った方なんだとか。お店はご家族でやられているようで、ケーキのみの販売も行っています。食事中何度もケーキを買いに来ている地元の方を見かけたので、本当に地元に愛されているお店なのだなぁと感じました。
ランチはAコースとBコースがあるのですが、どちらもコスパが素晴らしい。私は1,800円のランチBコースを選択。サラダ、パスタ、デザート、ドリンクが付いた計4皿のコースです。サラダは新鮮なグリーンサラダの中にカレー風味のチキンとポテトが入っていて、スパイスが食欲を増進させてくれます。
パスタは好きなものを選択
パスタは6種類ほどある中から好きなものを選択できるシステムです。今回3人で訪れていたのでせっかくならと別々のものを選んでみました。
私が頼んだのはキノコのニョッキ。ソースにはツナクリームを使用していて、モチモチのニョッキとの相性が抜群。熱々でかなりボリューミーなのですが、クリームがしつこくなくて最後まで美味しく味わえる一品でした。
一方連れが頼んだのはナスのリコッタチーズのトマトソース、そして少しピリ辛のミートソースのパスタです。トマトソースのパスタはナスがごろごろと入っていて、リコッタチーズがマイルドに仕上げています。ミートソースのほうもフェンネルシードというハーブの香りがよく効いていて美味。いずれも出来立てで一番美味しい状態で出してくれたのが嬉しかったです。
デザートはカタラーナというイタリアのスイーツ。クレームブリュレをアイスクリーム風にしたようなデザートで、甘いですがカラメルのほろ苦さと濃厚なアイスが食べ応えのある一皿でした。
データ
店名 | ロカンダ (L’ocanda) |
ジャンル | イタリアン、ケーキ |
住所 | 北海道虻田郡倶知安町字山田76-12 |
電話番号 | 0136-55-8625 |
席数 | 22席 |
個室 | 無し |
予算 | ランチ¥1,400~ |
お店MAP
まとめ
このレストランを訪れる前日に実はニセコではかなり名の知れたフレンチのお店に訪れていたのですが、どうにも期待外れに終わった私たち。むしろ「ロカンダ」のほうが味も洗練されていて美味しく感じたのでした。1人1万円近く出して食べる中途半端なフレンチよりこちらのほうがよっぽどコスパも良く、サービス面でも満足度が高かったです。ことニセコにおいては、外国人観光客向けではなく、地元の人たちに長く愛されている「ロカンダ」のようなレストランのほうがいいのかもしれません。(2021年8月訪問)