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    黒酢レストラン 黒酢の郷 桷志田(創作料理、寿司、洋食/霧島市福山町/鹿児島県)~日本初の黒酢レストラン!!

    黒酢の里かくいだ
    ずらりと並ぶ黒酢の壺

    ずらりと並ぶ黒酢の壺

    食前に出てきたフルーツ黒酢

    食前に出てきたフルーツ黒酢

    皆さんは「健康に良い食材」と言われて何を思い浮かべるでしょう。良薬は口に苦しなんてよく言いますが、ヘルシーなのに健康に良い食材として、黒酢は若い女性を中心に人気の高い食材です。私も一時期黒酢にハマっていて、自販機で紙パックの黒酢ドリンクを買っていたりしたのですが、そもそも皆さん黒酢って何かご存知ですか?
    普通のお酢と黒酢の違いは製造方法と原料にあります。普通のお酢が精米されたお米を使っているのに対して、黒酢は精米する前の玄米を原料とします。玄米も健康食としてよく知られていますが、白米と同じカロリーなのにビタミンやミネラルを多く含んでいるのだとか。通常お酢は室温や湿度を管理した工場で生産されますが、黒酢の製法は全く異なり、壺に入れて屋外に放置するだけ。すべて自然の力に任せたこの製法ですが、夏の暑さや雨、風、雪など厳しい自然環境の中で育ったからこそ美味しい黒酢が生まれるのです。もちろんただ放置するだけではダメで、「黒酢杜氏」と呼ばれる職人が毎日点検し、発酵が進んでいるかを確認しています。黒酢ブームが起きたのは割と最近の話ですが、この製法はもう200年も続いているのだとか。黒酢文化の長さに驚かされます。

    ローストポークは勿論特製の黒酢ソースで

    ローストポークは勿論特製の黒酢ソースで

    特に南九州は黒酢の製造に適した土地だと言われていて、今回ご紹介する「黒酢の郷 桷志田」がある鹿児島県福山町は黒酢発祥の地と言われています。この地域では桜島を背景にずらりと黒酢の壺が並んでいるという、非常にユニークな風景も見られます。
    同じ黒酢でも桷志田のものが特別だと言われているのは、良質な玄米と湧き水、最高の麹を使用して、尚且つ通常より長い期間発酵させているから。そしてそんな黒酢を使った料理を味わえる日本初の黒酢レストランとして、「黒酢の郷 桷志田」はオープンしました。窓からは辺り一面に広がる黒酢のかめ壺が…!!独特の景観にはびっくりします。
    ここで出てくる料理はすべて黒酢を使ったもの。メニューは数が多く、まるでファミレスのような豊富さと手頃さが魅力のようです。私はオーソドックスな「黒酢ランチコース」を選択しました。黒酢ランチコースは食前酢、前菜、サラダ、小鉢、スープ、ライス、メイン、スイーツ、コーヒーがついて1,650円です。月替わりのメインを黒酢酢豚、黒豚の軟骨カレー、黒酢中華麺、黒豚の軟骨煮の4つの中から選べるのですが、一番黒酢の味をリアルに味わえそうな酢豚をチョイスしました。まずは食前酢としてフルーツの果汁と合わせた黒酢ドリンクが登場。酸味以上にコクと甘みがあり、さすが黒酢の故郷だと実感。こんなに美味しくて尚且つ健康にもいいならいくらでも飲みたくなります。

    酢豚が一番黒酢の味が分かるのでオススメ

    酢豚が一番黒酢の味が分かるのでオススメ

    また黒酢を使った前菜や小鉢も美味しかったです。お酢は味の主張が強いイメージがありますが、黒酢は意外と料理に馴染むようで「黒酢の料理を食べている」という感覚はあまり感じませんでした。
    その一方でやはり酢豚の味付けはかなり本格的で良かったです。やはり使っている黒酢が美味しいと味も変わるのかもしれません。これでお肉も柔らかくて良いお肉なら完璧でしたが、コスパ的には十分良かったように思います。
    デザートは黒酢を使ったスフレチーズケーキ。乳製品と合わせたことで黒酢の角がとれてまろやかな味わいに。「黒酢」縛りでメニューを考えるのは大変だと思いますが、どれも創意工夫を凝らしてあった良かったです。
    レストランの下は黒酢ショップになっているのですが、食前酢として飲んだフルーツ黒酢がとても美味しかったのでお土産として3本ほど購入しました。お店の人のお勧めは、黒酢と牛乳を1:5の比率で割って飲むやり方。最近ではすっかりその飲み方にハマってしまって、朝食時には必ずと言っていいほど飲んでいます。 (2021年10月訪問)

    旅館名黒酢レストラン 黒酢の郷 桷志田
    住所創作料理、寿司、洋食
    TEL鹿児島県霧島市福山町福山311−2
    お風呂0995-55-3231
    予算¥1,650~
    露天風呂付き客室180席

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