ここ数年、いろんなことをやり尽くした知り合いからバスク地方へ行きたいという話をよく耳にします。バスク地方はスペインとフランスにまたがるエリア、世界一の美食の街で有名なサンセバスチャンはミシュラン星付きレストランが人口比/面積比で世界で最も多く、ピンチョスと言われる質の高い小皿料理をバルで食べ歩くという全く違う食の体験が出来る街です。
そんな中、東京でもバスクの料理が食べられるお店があると連れてきてもらったのがエネコ東京です。
東京にはたくさんの国の料理が食べられるお店があり、だいたいどこの国の料理もどんな料理が出てくるのか想像がつきますがバスク料理は想像がつかず初めての体験、非常に楽しみに当日を迎えました。
エネコ東京は、同じくバスク地方の中心ビルバオ(再開発計画でグッゲンハイム美術館など建築とアートの街として人気を集めています)にある三つ星レストラン「アスルメンディ」のシェフ、エネコ・アチャ・アスルメンディ氏が監修するお店で、結婚式もできるほどのゆとりのある店内を十分に活かしてゲストを楽しませてくれます。まず。グリーンハウスと呼ばれるウェイティングルームでは飲み物が準備されてるだけでなくエネコ東京の世界の入口のようにホワイトアスパラガス、羊とミルクなどの前菜を、そして迷路のように階段をあがったりしていく中に準備されている透明の部屋ではピクニックの準備が、立食でチャコリとバスケットの中に入っているオレングラ(オレンジの形をしてフォアグラのムース)鰻のブリオッシュ(鰻とアンチョビのブリオッシュ)トマトのような真っ赤な見た目、かむとパチンと崩れてパッションフルーツの味のするカイピリーチャなどのフィンガーフードが入っていて夜にピクニックの感じが楽しめるのが面白かったです。
そのあとダイニングに案内されて着席してコースが続きます。バスクらしい一皿一皿がポーションが少なめでトータルで考えるとの品数が多めの料理、小海老と野菜のジュレ、トマトのグラニテは色鮮やか。メインの料理マグロには出汁を使った泡が合わせられデザート、プチプールまで初めて食べるものも多くて楽しめました。
また1階にはENEKO Barもあり冒頭に書いた美食とバルの楽しみ方が両方できるお店の造りになっています。
帰りに政府観光局のバスクの資料などもいただいて、まだバスク地方の全貌はわからないけれどもここのシェフのバスク地方を知ってもらいたいという強い思いを感じ、私もいつかは行ってみたいとますます思うようになりました。
(2019年6月訪問)
レストラン名 | ENEKO東京 |
ジャンル | スペイン料理 |
住所 | 港区西麻布3-16-28 |
TEL | 03-3475-4122 |
予算 | ランチ 5000円~ ディナ- 13000円~ |
座席 | 30席 |
個室 | あり(有料) |
予約の可否 | 可 |