松本には、七夕にちなんだ大切な行事があります。雛祭や端午の節句の時に飾られる節句人形と同じように七夕にも節句人形があるのです。行事は旧暦七夕に行われ、各家の軒先に吊り下げて風に当てることで厄を払い、子供の健やかな成長を祈ります。偶然松本にある「ベラミ人形店」の前を通った時にその行事について知り、夏の時期になるとお店などでも七夕人形をたくさん見ることができると伺い8月に再訪しました。
その際に選んだ宿が、前から一度宿泊してみたかった「まるも旅館」です。開智小学校を設計施工した大工棟梁、立石清重氏が手がけたもので、隣接している「まるも珈琲」は柳宗悦も訪れたことがあり、雑誌の松本特集には必ず掲載される建物で、松本民芸家具の創立者 池田三四郎先生が設計した建物です。宿は一泊朝食付きでなんと6000円、外に出る目的がある時は、リーズナブルな宿もおすすめです。
玄関の前の部屋には机と椅子が置いてあって本を読んだり、朝は朝食をいただく場所になります。廊下から見える中庭など外観ではわからない建物内部を、宿泊すると見ることが出来るので宿通いはやめられません。
部屋は和室でお風呂トイレは共同ですが、置いてある物一つ一つに時を経た本物の重みがあり、とても気持ち良く滞在できる宿でした。
朝食は一つ一つ丁寧に作られた和食、同じ敷地にある「まるも珈琲」のモーニングはサラダとパンと珈琲なのでこれも宿泊しないと食べることの出来ない朝食です。
旅館名 | まるも旅館 |
住所 | 長野県松本市中央3-3-10 |
TEL | 0263-32-0115 |
お風呂 | 共同浴場 |
予算 | 2人1室利用の場合、1人6.000円~(朝食付) |
露天風呂付客室 | なし |