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多国籍国家 世界中から人が集まるからこそのグルメ王国
初めて訪れたシンガポールは20年以上前、大学生の時でした。鉄道に乗ってタイのバンコクから、マレーシアのペナン、クアラルンプールとマレー半島を2000キロ南下してシンガポールに到着した時、活気あふれるキラキラした都会だったことを今でも思い出します。日本の国土の500分の1以下、淡路島位の面積しかない小さな国シンガポール。それでも人気訪問国なのは、日本から直行便で約6時間と近く、治安が良く、街が綺麗で、公共交通機関も整っていてリーズナブル、Wi-Fiも便利、街中がアトラクションのような見どころ満載な観光地、異国情緒溢れるアラブストリート・リトルインディア・チャイナタウンと様々な顔を持っているからでしょう。マリーナベイサンズなどの美しい夜景等魅力を挙げればきりがありませんが、シンガポールは実は食事が美味しいからこそリピート率が高い国だと思います。
シンガポール料理?と聞いてパッと頭にメニューが浮かぶ人は旅行通です。多民族国家であるシンガポールは中国南部の(福建省、広東省)、マレー、インド、イスラムなどの周辺地域の多様な料理文化の影響を受けています。蟹を甘辛いチリソースで煮込んだ「チリクラブ」、ココナッツミルクのスープに香辛料や海老の入ったまろやかな味の「ラクサ」、豊富な種類の「スパイスカレー」、街中にあるホーカーズ(屋台村)でタイガービール片手にマレー風串焼きの「サテー」など変化に富んだ食事を楽しめるのが魅力です。そう、シンガポールに行くならあの店に行かなくちゃ!と、その味が恋しくなる国なのです。
田町/威南記海南鶏飯(ウィーナムキー ハイナンチキンライス)
今回訪問させていただいたお店は、シンガポ―ル人が選ぶ、ローカルフードナンバー1ブランドにも選ばれた実績を持つ威南記海南鶏飯/ウィーナムキー ハイナンチキンライスの日本店です。ハイナンチキンライスは何度か他の店でも食べたことはありましたが、正統派のシンガポール料理店に行くのは実際今回が初めてでした。田町駅から徒歩5分と近く、わかりやすい場所にあり、初めてでも道に迷うことはありません。お店の雰囲気は植物溢れる緑が美しいテラスもあり、南国ムードが溢れるホテルのレストランのような作りで、ゆったりとしたテーブル設置の開放的な雰囲気が印象的です。お客様に配るマスクケースもオリジナルのかわいい柄のを用意されていてお店のこだわりを感じました。客層もスーツ姿で会食されるサラリーマン、近所のご夫婦、小さなお子様を連れたご家族、ママ友のランチ会などさまざまで年齢を問わず利用することができるでしょう。そして店員さんがとても親切でスマートな接客なのも高ポイントでした。
この店の一番人気は店名にもなっているシンガポールチキンライス。元々中国南方の海南州からの移民によって伝えられた料理なのでハイナン(海南)といわれ、茹で鶏とチキンスープで炊いたご飯をダークソイソース、チリソース、ジンジャーソース3種類のオリジナルソースでいただきます。このソースの種類の多さだけでも専門店のこだわりを感じました。食べながら味変も楽しめるのがいいですね。チキンは真っ白なスチームチキンと香ばしいローストチキンの2種の盛り合わせが2つの味を楽しめるのでよりオススメです。 店内からはガラス越しに厨房が覗けるようになっており、吊るされている沢山のチキンが食欲をそそります。チキンライスの他にも定番のチリクラブと一緒に熱々のマントウ(揚げパン)、シンガポール屋台風海老オムレツ、魚の頭を野菜と共に煮込んだフィッシュヘッドカリー、太めの卵麺を炒めたホッケンミーなど他ではなかなか味わえないシンガポール料理がお手軽価格でいただけます。日本で食べる海外料理はどうしても客単価5000円以上~とちょっと普段使いが難しい店もある中でシンガポール料理は夜でも3000円くらい~楽しめるのがうれしい限りです。今回はお腹が一杯で食べれなかったのですが、次回はマンゴ―を使ったアジアンスイーツも是非食べてみたいと思います。短い時間でしたが、海外の料理を食べると自然と海外旅行の話がしたくなります。今回は父と二人で食事をしましたが、思いがけず父の旅にまつわる武勇伝も聞けてとても良い時間を過ごすことができました。シンガポール料理に感謝です…。
レストラン名 | 威南記海南鶏飯 |
ジャンル | シンガポール料理 |
住所 | 〒108-0023東京都港区芝浦3-4-1 田町グランパーク 1F |
TEL | 03-5439-9120 |
予算 | ランチ1000円~ ディナー3000円~ |
座席 | 70席(室内47 テラス28) |
個室 | 無 |
予約の可否 | 可 |