水戸市ご出身の草間高文シェフは、有楽町にあるグランメゾン「アピシウス」の初代料理長、高橋徳男氏のご紹介でフランスに渡られ数々の有名店で修業をされたという経歴の持ち主。2008年に軽井沢にシェ草間をオープンして現在に至ります。
レストランがある場所は、軽井沢の離山通りで、車の通りが多い所ですが、軽井沢の建築の建坪率のおかげなのか、駐車場のスペースがとても広めに取られていて、スムーズにレストランに入れました。当日は大雨で、シェ草間のレストランに入る時に傘を持って出迎えに来てくれた年配のスタッフの方を見て、このレストランを選んで良かったと思いました。今までの長い経験で、こういう方が働いているレストランは、外れがないことを知っているからです。
レストランにはいくつかの個室があり、家族5名での利用だったので1番奥の個室を用意してくれていました。
今回は6.600円のCコースをいただきました。
小さなアミューズは、地元長野のトマトとスイカで作ったガスパチョと豚肉の生ハムとピクルス。赤いガスパチョに緑の斑点が、ほんとにスイカを思わせます。
続いては前菜。ヒラメのタルタルをそばガレットに巻いたものの上にヒラメの昆布締め、北海道函館の噴火湾で取れた牡蠣や雲丹、3種3様の味のするトマトなど地元の野菜で作ったサラダやソースで仕上げた美しい一皿でした。牡蠣はシェフが研究して最低限の火入れで蒸したもの。味が詰まっていて美味しかった。
Cコースにはスープが付いていて、インカのめざめという名前のじゃがいものスープ。メインは5つの中から選ぶことが出来ました。今回は、信州紅酔豚(しんしゅうくれないすいとん)という名前の豚肉の蒸し焼き、生姜とクラフトビールのソースをチョイスしました。豚肉が少しだけ硬めだったけれど生姜とビールのソースはとても良く合いました。食後には、杏仁豆腐の上に桃のアイスのデザート。桃のスープがかかった上にぶどう、ブラックベリー、すもも、ブルーベリーなどの果物が散りばめられていて、夏にぴったりの甘味と酸味のバランスの取れたデザートでした。
シェ草間はサービスも堅苦しくなくすごく和やかでした。実は私の癖で、食事をしながら料理についてわからないことがあると独り言のように「これってなんだろう?」「どうするとこうなるんだろう?」などとつぶやくことがあるのですが、そばにいる時はちゃんと教えてくれて、お客さまに向き合ってるのがわかります。レストランは、味だけでなくてスタッフとお客さまのコミュニケーションが大切で、それによってレストランの居心地の良し悪しが断然変わります。マニュアル通りの説明だけではなんか堅苦しいですよね。そういう点でもこのお店はおすすめです。
(2021年8月訪問)
レストラン名シェ草間
ジャンル | フレンチ(フランス料理) |
住所 | 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1265-15 |
TEL | 0267-46-9123 |
予算 | ランチ 5.060円~ ディナ- 8,470円~(税込 サ別) |
座席 | 30席 |
個室 | 有 |
予約の可否 | 可 |