「コンビニよりうどん屋のほうが多い」「高校の学食ではうどんをセルフで茹でる」など、うどんに関する様々な「あるある」を持つ香川県。日本一小さい県でありながらうどんの消費量は堂々の第一位で、香川県に郵便物を出す際、宛名を「うどん県」と書いても普通に届くというからなんだかもう流石です。
そんな誰もが知る讃岐うどんの本場香川県ですが、県民は誰もがお気に入りのうどん屋を数軒持っているのだとか。他県では完成されたうどんを提供するお店が一般的ですが、香川県ではセルフサービスのほうが主流。出汁やトッピングだけにとどまらず、中には自分で茹でるお店もあるそうで東京の感覚で訪れると驚かされます。
今回私が訪れたのは、そんなうどん県高松市にある「おうどん瀬戸晴れ」というお店。うどん県としては珍しく、セルフではなくフルサービスでやっているのが特徴です。セルフとフルサービスどちらが好きかというのは、飛行機で言うLCCとFSC(フルサービスキャリア、つまりANAとかJALのような航空会社)のようなものでしょうか・・・飛行機もFSC派の私ですが、せっかくなら最高の状態のものを食べたかったので今回はフルサービスのお店をチョイスしました。
2019年にオープンしたばかりの「おうどん瀬戸晴れ」。大将は香川で有名なうどん屋「もり家」で修業をされていたそうで、その実力から新しいお店であるにもかかわらず、食べログでは常に上位をキープしています。お昼時になるとあっという間に店内は満席に。早めに入店していて正解でした。
うどんのメニューは温と冷を含めて15種類ほど。この日は3人で訪問したので肉うどんとわかめうどん、そしてきつねうどんをそれぞれ「温」で注文しました。
九州の小麦粉をオリジナルにブレンドし使用しているという瀬戸晴れの麺。つるつるとした麺は噛めばモチモチとしてコシもあり、出汁との相性も抜群の逸品です。付け合わせで頼んだ野菜天ぷらも170円という安さなのにサクサクして美味。なんでこんなに安く提供できるんだろう・・・。えび天、ちくわ天などのメニューもあり、お客さんのほとんどが天ぷらも一緒にオーダーしていました。
ちなみに肝心のうどんのお値段は、肉うどんが650円でそれ以外はかけ300円、わかめ480円など、ほとんど500円以内で食べられるような値段設定。全国チェーンで安いと評判の丸亀製麵もこんなもんだし、これだけ食べてこの値段なら納得~と思っていたのですが香川県民から見ればこれでもかなり高いのだとか。セルフサービスのお店なら100円台で提供しているところも多いので確かにそれと比べると高いけど・・・(笑)しかしフルサービスで、尚且つ具材も沢山乗った「おうどん瀬戸晴れ」のうどんは、確実に500円出す価値のある最高の品。オフィスの横にこんなうどん屋さんがあったらな~と思わずにはいられません。(2021年1月訪問)
レストラン名 | おうどん 瀬戸晴れ |
ジャンル | うどん |
住所 | 香川県高松市新田町甲910-2 |
TEL | 087-813-6988 |
予算 | ¥300~ |
座席 | 24席 |
個室 | 無し |
予約の可否 | 予約不要 |