2015年、惜しまれつつ建て替えになった銀座ソニービル。その地下にあった銀座マキシム・ド・パリは1966年、 当時のソニー社長であった故盛田昭夫氏が「大人の社交場を創る」という名目でオープンさせたレストランです。そのマキシム・ド・パリが無くなったことにより、人気だった苺のミルフィーユのナポレオンパイも、もう買ったり食べたりすることが出来ない味だと思っていました。が、しかし、なんと銀座マキシム・ド・パリの初代パティシエ植村翁氏の指導と長年銀座マキシム・ド・パリの支配人を担った田中保範氏による本格的な監修の元、復活していました。GINZASIX13階にあるザ ・グラン・銀座のラウンジ。案内いただいて席に座ったらVMGと書いてあるおしぼりに見覚えがありました。以前取り上げた古民家再生のニッポニアホテルと同じものでしたが、古民家再生とGINZASIX最上階の最新の空間とのベクトルが違いすぎて、勘違いかもしれないと思い、念のため店員さんに確認したらやはり同じグループでした。
VMGグループは、今、どんどん拡大していて今の時期だからこそと頑張っている会社です。春に開業予定の、函館の赤レンガ倉庫を改装したニッポニア函館港町や、城に泊まれるキャッスルステイがあったりと楽しそう。社長さんも魅力的な方みたいで、社長さんの話をする店員さんいい顔をしていました。
頼んだのは、1月のメニューのアフタヌーンティー。アスパラの門松、フォアグラテリーヌの鶏松風仕立て、黒豆のプチシューなど、お正月を形にしたもの。一口のサーモンロールなどのお寿司から苺を使ったスイーツまで何種類も。そしてハーフサイズのナポレオンパイも久しぶりで大満足でした。
一つ残念だったのは紅茶。店のディスプレイでトワイニングの紅茶を使用していることがわかりましたが、紅茶が全体的に味が少し薄かったです。
片岡物産が輸入元のトワイニング。実は以前、おそらく片岡物産が手がけていたであろうトワイニングの喫茶店が銀座4丁目の交差点あたりにあり、妹の友達がアルバイトをしていたことがあったのでたまに行っていました。そこで飲んだ紅茶、特にアイスミルクティーは美味しくて忘れられない味。でも以前のナポレオンパイ同様、今はもう飲むことが出来ない味です。
帰りがけ、もしかしたらナポレオンパイを復活させたVMGの社長さんならあの紅茶の味も復活させることが出来るんじゃないかと思ってしまいました。社長さんはどんな人なのでしょうか。いつか機会があったらぜひ話をしてみたいです。
(2021年1月訪問)
レストラン名 | THE GRAND LOUNGE |
ジャンル | カフェ |
住所 | 中央区銀座6-10-1 GINZA SIX13階 |
TEL | 03-6263-9740 |
予算 | 1,500円~(1オーダー制)、頼んだコース4,200円(税サ別) |
座席 | 104席 |
個室 | あり |
予約の可否 | 可 |