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さまざまな国の影響を受けたパキスタン料理
南アジアに位置するパキスタンは、中東やインドなどさまざまな国と隣接しています。
パキスタン料理は、それらの国の特徴が混じり合って作られてきました。
4大構成要素は、肉、米、パン、野菜に分かれ、国民の大半がイスラム教なので豚肉は口にせず、牛肉、羊肉、鶏肉を使用します。とにかく油をたっぷりと使い、何種類ものスパイス、ヨーグルトやトマトピューレで煮込んだ味わい深いコクが特徴です。主食は米に加え、ナンやチャパティ(薄焼きのパン)などの小麦を使った食べ物になります。
代表的料理といえば、カレーの味付けをした野菜や肉に米を混ぜて蒸す「ビリヤニ」(パキスタン風炊き込みご飯)。お祝いのときにも食べられる、国民食です。ティッカは、食べやすい大きさに切った肉をスパイスに漬け込んで焼いたもので、辛さがクセになり一度食べたら手が止まりません・・・
またカレーといえばインドを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、パキスタンカレーも結構おいしいんです。パキスタンカレーはたくさんのスパイスと油で調合され、汁気が少ないのが特徴です。野菜と肉の旨味がスパイスによって引き立たされ、濃厚な味わいなのです。
メニューは1品のみ!究極のカレー「サリサリカリー」
横浜に美味しいパキスタンカレー屋さんがあると聞いて、東白楽駅から徒歩6~7分の「サリサリカリー」に行ってきました。お店についてまず目に飛び込んできたのは、インパクト大の看板。「一部の人に理解される 昔人の知恵 1000年のカリー」と書いてあります。初めて訪れる時には少し勇気がいるようなミステリアスな外観・・・凡人の私に理解できるかな・・・と少し弱気になりつつ、入店。
パキスタンというより、洋風でややアンティーク?な雰囲気の店内。テーブルが4つほどあり、お昼の時間帯を過ぎていましたがすでに2組の先客がいました。メニューはサリサリカレー、サラダ、チャイの3つがセットになった「スリーコースセット」のひとつのみ。なのでオーダーを取ることはなく、席に着いたら自動的に料理が運ばれてきます。
まずはサラダから。キクラゲやキュウリなどが入ったお酢を感じるサッパリした風味です。
少ししてカレーが運ばれてきました。一般的にいうカレーとはまた違った見た目で、汁っ気は少なめです。水を一滴も使わず、野菜から出る水分だけで調理をしているからだそう。じっくり煮込まれたんだな、と分かるくらい鶏肉がホロホロにほぐされ、骨までトッピングされています。
いざ一口!食べてみると、意外にもスパイスの辛さはなく、塩の風味と鶏肉の旨味が口いっぱいに広がります。調味料は主に塩だけなのに、こんなにもコクのある仕上がりになるのか!と驚きながら、スプーンを持つ手がとまりません。あ~美味しい。「カレー」を食べているというより「サリサリカリー」という独立したジャンルを食べている感覚です。
そしてあっという間に食べ終えると、絶妙なタイミングでチャイが運ばれてきました。これまたジンジャーと甘みが絶妙で、カレーのあとに飲むのにぴったりな味でした。
一見入るのに勇気がいる独特のお店でしたが、お店を出る頃にはまた来よう!と思えるくらいクセになるカレー屋さんでした。
ごちそうさまでした。(2021年1月訪問)
レストラン名 | サリサリカリー |
ジャンル | パキスタン料理 |
住所 | 神奈川県横浜市神奈川区西神奈川3-9-2 |
TEL | 045-294-2136 |
予算 | ¥1,100~ |
座席 | 18席 |
個室 | 無し |
予約の可否 | 可 |