後輩と久しぶりに湯河原へ行きました。計画時、宿を探していたら初めて見る気になる宿が。
三輪 湯河原は、2019年12月にオープンしたばかりの日本旅館です。
日本旅館に滞在する準備でお伺いしましたが、宿泊した感想は温泉と2食付きのホテルのように感じました。
宿は、同じ湯河原の「オーベルジュ湯楽」と同系列とのこと。
三輪は全体的にとってもスタイリッシュ。写真を見た時に、室内のアートだと思ったほど印象に残るエントランスや、鏡の効果でとても広く感じるロビー、ロビー内のバーの前にある水盤には天井から滴が落ちてきて3つの輪を描いています。三輪という名前にちなんでの洒落なのだそう。
大浴場はないので、一度部屋に入ったら基本的に食事とバーにいる時以外、部屋で過ごすという完全に籠れる宿です。17室あって、スイートルーム以外はどれもが同じつくりです。私が泊まったのも一人33000円の通常のお部屋です。ホテル機能が高い宿なので、設備は良く快適です。
しかも、温泉はずっと自動で管理されているため一見かけ流しのようで、少し湯船は小さめなのですがいつでも気兼ねなく入ることができます。でも大浴場がないのでオシャレ重視だけでなく、もう少し寛げる大きさの湯船だと申し分ないのですが。
夕食は18時と18時半から選べます。
料理は、和食とイタリアンをベースにした創作料理。素材ありきの料理を好む人は苦手かもしれません。私は、好き嫌いが無くて何でも食べることができますが、苺とホタテを合わせたりする前菜は、少しとまどってしまいました。料理をしている人は味をいろいろ実験している感じがします。
しかし、料理の後半は美しく盛られた美味しいお刺身や、乾燥した桜の葉があしらわれている白姫エビと金目鯛のリゾットなど、かなりの巻き返しがありました。ラストスパートは人生初づくし。メニューを見た時から気になっていたダチョウの生肉を行者にんにくと共にいただき、最後の締めは薬膳のスープで炊いたご飯に少しチーズを混ぜて、上からたくさんのトリュフが削られてるトリュフご飯でした。トリュフご飯はオープン時から人気の定番メニューなのだそうです。湯河原は山のもの海のものがバランス良く取れるエリアなので、不思議だけど満足という夕食でした。
余談ですが、最近、ダチョウとコロナの抗体について本が出ていたりして、あんなにいぶかしがったメニューでしたが、実は最新なのかもと思っています。ちなみに味はクセもないし、なかなか機会は無いと思いますが、もしあったら食わず嫌いせず、試してみたら良いと思います。
旅は気楽な人と行くため、特に話さなくてもいいけれど、夕食後にバーで飲む一杯目が無料になるサービスがあり、こういう趣向があると普段ゆっくり話せないことが話せて、なかなか良い空間だと思いました。(2021年3月訪問)
旅館名 | 三輪 湯河原 |
住所 | 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上206 |
TEL | 0465-46-6111 |
お風呂 | 各部屋に温泉付き 大浴場なし |
予算 | 2名1室利用の場合1人33000円~(2食付き) |
露天風呂付客室 | あり |