天満橋にある「帝国ホテル大阪」。東京の「帝国ホテル」と同系列のホテルブランドで、1996年に開業した老舗ホテルです。私と同い年のホテルか~と勝手に親近感を覚えつつ、宿泊前に口コミを見ていたら気になる文言が。
“「帝国ホテル大阪」と「大阪帝国ホテル」は全くの別物ですよ!”
え、なになにどういうこと?と調べてみると、どうやら大阪には帝国ホテルの名前を冠するホテルが2つあることが判明。片方はご紹介した通り本物の名門ホテルのほうですが、もう片方はビジネスホテルなんだとか。「大阪」という文字が前につくか後ろにつくかでえらい違いです。帝国ホテルブランドのほうは「帝国ホテル大阪」。「大阪」が後ろにつくので覚えておきましょう。
実際ホテルに向かうためタクシーに乗ったところ運転手さんから「ビジネスホテルのほうの帝国ホテル?それとも高い方の帝国ホテル?」と聞かれました。やっぱり各所で勘違いやらトラブルが起きているそうで、早いところ改名した方がいいんじゃないかと思いました。勿論ビジネスホテルのほうの帝国ホテルさんに。
「帝国ホテル大阪」は流石と言うべきか、まずフロントに足を踏み入れてその違いを実感。やたら広くてインテリアにも高級感があり、スタッフの方々のサービスがとても丁寧。1時過ぎに着いてしまったのですが、すぐにお部屋に通してもらえる臨機応変な対応力も良かったです。やっぱりブランドを背負っていると違いますね。
下には24mの吹き抜けのアトリウムとロビーラウンジが広がっていて、本来ならこちらで朝食のビュッフェをいただけるのですが、コロナ禍ということでここでの朝食の提供は無し。代わりにルームサービスを用意するなど対策を取っています。
今回泊まったのは#1807号室、リバービューのお部屋です。3人でトリプル48,500円。狭めですがバスタブは洗い場付きで、湯量も十分。お湯もすぐに溜まります。ただ勘違いされがちなのですが「帝国ホテル」と言ってもお部屋がめちゃくちゃ広いわけでも、設備がめちゃくちゃ整っているわけではありません。むしろ20年以上前に出来たホテルなのでなにかと「あれ?」と感じる部分もあるでしょう。実際泊まったお部屋は少々旧式に感じるオーソドックスな雰囲気。40㎡なのでゆとりはありますし家具には格式を感じますが、トイレが古かったり、冷蔵庫は中が空っぽだったり。またエスプレッソマシンが無いのも高級ホテルとしてはちょっといかがなものかと思いました。ミニバーに関しては「コロナだから」という理由で空にしているらしいですが、正直ちょっと意味が分かりません。
ただホテル内にいくつもレストランが入っていて、それをルームサービスで頼めるのは良い点だと思いました。しかもフレンチの「レ セゾン」や日本料理の「なだ万」、鮨「久兵衛」などなど名店揃い。中華料理とフレンチのルームサービスが同時に出来るというのも魅力です。ただお腹がすいてきたのでハンバーガーのルームサービスを頼んだら、「パンはない」とのこと。コロナ禍で食材の仕入れが少なくなっているとは言え、「パンがない」とは…名門ホテルだけに信じられません。
代わりに焼きそばと海老蒸し餃子をオーダーしましたが味はまずまずでした。
いろいろ書きましたが、設備に不満が出てくるのは歴史を重ねてきたホテル故仕方ない気もします。サービスは良いですし、何よりも安心感があります。ホテルスタッフの数も他のホテルより多いように感じられます。ホテルライフに慣れていない年配の方や、名門ホテルの格式を感じたい方には特にオススメのホテルです。(2021年8月訪問)
旅館名 | 帝国ホテル大阪 |
住所 | 大阪府大阪市北区天満橋1丁目8−50 |
TEL | 06-6881-1111 |
お風呂 | 部屋風呂のみ |
予算 | 2名1室利用時、1人当たり1泊¥11,400~ |
露天風呂付客室 | 無し |
宿のHP | https://www.imperialhotel.co.jp/j/osaka/ |