「オーシャンフロント」だの「オーシャンビュー」だのと謳っていても、少し海が見えるだけだったり、道路を挟んで向こうに海があったりしてガッカリさせられる経験はよくあります。しかし今回ご紹介する「アマネリゾート晴海」は正真正銘の「オーシャンフロント」のリゾートホテルです。なにしろ部屋からの眺めはガラス越しにすべて海!!
大浴場でもインフィニティプールみたいに露天風呂と向こうの海が一体化しますし、ロビーラウンジのテラス席から見る海の眺めは最高としか言えません。
温泉旅館ですがビル式で、フロントのある「空の棟」「晴の棟」と真ん中の8階に展望風呂がある「海の棟」の3つの建物からなります。私が泊まったのは「海の棟」にあるJタイプ♯722号室のお部屋。広さ77㎡の露天風呂付きの和洋室で、ガラスの仕切り越しに海が前面に広がるバルコニー付きです。ゆったりとしたつくりの部屋の奥にベッドルームがあり、リビングには大きなソファとデスク、テレビなどが完備。冷蔵庫は空ですが湯沸かし器はあり、コーヒーやお茶のセット、ミネラルウォーターもフリーです。食事なしで1人当たり20,000円強なので高級旅館のカテゴリーに入るでしょう。お部屋についている露天風呂は丸い形をした小さめサイズ。見渡す限りの海が広がる絶景風呂です。もう少し安い部屋ならIタイプの51㎡の洋室(温泉露天風呂付き)なら、朝食付きで1人18,000円くらいから泊まることも可能です。
一方大浴場は8階の展望風呂が、内風呂のみ2つあり1つは円形のジャグジーバス。テラスからは別府湾が180度見渡せる大パノラマです。晴れた日には四国まで見ることが出来るそうで、遮るものが何もない美しい景色に思わず長風呂してしまいそうです。
そして1階の露天風呂には内風呂と外に2つの小さめの露天がありますが、1つはかなり熱いので誰も入っていませんでした。定員3名ほどの小さなお風呂で、こちらはインフィニティプールのような感覚に陥るお風呂になります。今まで数々の旅館に泊まってきましたが、ここまでの絶景が味わえる旅館はそう多くありません。
また15時~17時まで楽しめるウェルカムドリンクサービスの存在も忘れてはいけません。「空の棟」の1階テラスでは宿泊者限定で生ビールやワイン、コーヒーなどがこの時間帯無料でいただくことが出来るのです。オーシャンフロントテラスが気持ちよく、まるでモルディブなどの海外の高級リゾートホテルに訪れたかのようなロマンティックな雰囲気が楽しめます。
コロナ前にはたくさんの外国人観光客が訪れたそうで、フロントに居るスタッフさんも外国の方が多く見られました。私たちのチェックインの手続きを担当してくれた方もネパールから来たそうで、流暢な日本語で丁寧な対応をしてくださいました。なんでも別府市内にある立命館アジア太平洋大学の卒業生の方が多くいるそうで、彼もそのうちの一人なのだとか。「ここでの仕事はどうですか?」と尋ねると「とても良いです。市街地と違って海が目の前にあるので、すごく癒されます」と笑顔で答えてくださいました。たしかにこれだけの絶景はなかなか味わえません。雄大な別府湾の景色を堪能するなら「アマネリゾート晴海」はお勧めの旅館です。(2021年10月訪問)
旅館名 | AMANE RESORT SEIKAI(潮騒の宿 晴海) |
住所 | 大分県別府市上人ケ浜町6-24 |
TEL | 0977-66-3680 |
お風呂 | 大浴場、露天風呂あり |
予算 | 2名1室利用時、1人当たり1泊18,000円(朝食付き) |
露天風呂付客室 | 有り |
宿HP | https://www.seikai.co.jp/ |