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金沢市内の兼六園から車で約15分。いわゆる金沢の奥座敷と呼ばれる郊外に犀川温泉があります。「川端の湯宿 滝亭」はそんな犀川沿いにある温泉宿で、旅館・ホテルの宿泊予約サイト「一休」の北陸の旅館の中で人気ナンバー1(21年12月現在)と言われる宿なのです。どうしてそんなに人気が高いのか、調査すべく実際に泊まりに行ったレポートをお届けしたいと思います。
美肌効果抜群の「つるつるの湯」とは?
広い庭園があるこの宿には、滝を眺められる男女別大浴場があります。350年以上前に加賀藩が作ったという用水路のこぼれ水でできた2本の滝で、夫婦滝と呼ばれています。季節ごとに水量が変わるため、2本が揃って流れているのは1年の半分くらいだとか。
その滝を眺めながら入れる大浴場の露天風呂。緑豊かで癒されるお風呂です。
弱アルカリ性のつるつるの湯と言われるだけあって、お肌もしっとりすべすべになる美肌の湯です。何度も入りたくなるものです。
庭には滝見台といって、夫婦滝を眺めながら入れる足湯もあります。
お風呂付のお部屋なら、専用の展望風呂でも温泉の湯が楽しめます。
お部屋は大きく3つのカテゴリーに分かれます
全部で27室ある宿のお部屋は、大きく分けて3つのカテゴリーに分かれます。予算や好みに応じてて選べるのも人気の理由かもしれません。
お風呂なしでカジュアルなお部屋が「椿花亭」と呼ばれるカテゴリー。庭園ビューとなり、1人1泊2食付き27000円~。「川の離れ犀川」は犀川ビューで、露天風呂付き。1人1泊2食付き34000円~。
私の泊まった「別邸 辰巳亭」は和モダンのプレミアムな特別客室で、庭園ビューです。部屋番号は57の星灯りという72㎡の部屋です。定員は2名、ベッドルームとリビングとインナーテラス、シャワールームがあり、温泉の展望風呂が付いています。1人1泊2食付き34000円~で、「川の離れ犀川」より若干広めです。冷蔵庫には何も入っていなかったのですが、なぜか部屋にお菓子がたくさん置いてありました。
食事とサービス
ディナーはお食事処の個室にて頂きます。12品くらいの懐石で、かなりボリューミーです。北陸だけあって、新鮮な海の幸がすばらしく、とりわけ旬の5種盛はとても新鮮でさすがの美味しさです。
前菜は鳥かごにススキを挿した楽しい趣向で、ふたを開けると豪華な品々が現れます。中でも秋刀魚の手まり寿司や子持ち鮎有馬煮、柿の白和えが好みの味でした。
丸ごと1匹ののどぐろの塩焼きも素晴らしく、加賀蓮根と甘えびのから揚げは大好きな一皿。ただかき揚げが少し冷めていたのが残念でした。最後に出た自家製おじゃこのご飯も絶品でした。
工夫もあって豪華なディナーはボリューミーなので若いゲストにはとりわけ人気が高いはずです。
この宿はお風呂なしのカジュアルなお部屋とプレミアムな別邸という高級路線の部屋が同居しています。こういう場合、得てしてカジュアルな方にサービスが向いてしまい、高級感を求める人には物足りないケースが多いのですが、この宿の場合、全般的に丁寧で接客も感じが良いものでした。「一休」の人気ナンバー1になっているのも納得です。
まとめとデータ
まとめ
金沢市内から車でわずか15分走るだけでこんなに素晴らしい自然の中のいい温泉宿があるとは知りませんでした。何も、わざわざ山中温泉や和倉温泉などの大温泉郷まで行かなくても、つるつるの湯でのんびりお風呂を楽しめ、北陸の新鮮な海の幸のグルメも満喫できるのです。そんな宿だから、人気があるのもわかる気がしました。
(2021年9月訪問)
データ
宿名 | 川端の湯宿 滝亭 |
住所 | 石川県 金沢市末町23-10 |
電話 | 076-229-1122 |
部屋数 | 27室 |
お風呂 | 大浴場 露天風呂、足湯 |
予算 | 2名1室の場合 1名27000円~ |
宿のwebサイト | https://takitei.co.jp/ |