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十和田八幡平国立公園の豊かなブナの原生林の中、標高900メートルの自然美に溢れた場所に佇む「八甲田ホテル」。
日本で最大の洋風ログハウスと言われる、すべてが木造建築のリゾートホテルなのです。訪れたのは10月半ば、紅葉の季節とあって、辺り一面に美しく色づいた木々に囲まれていました。本格的フレンチのディナーを味わえるレストランもあって、幸せな時間が過ごせたのです。大浴場もあるけれど、土地ならではの秘湯は近くの「酸ヶ湯温泉」です。このホテルのゲストは「酸ヶ湯温泉」に無料で入れて、そこまでの無料送迎付きの特典付き。さてどんなホテルライフだったのでしょうか?
近くの「酸ヶ湯」でレトロな秘湯気分も
四季折々で異なる風景を見せてくれる八甲田山のブナの森。紅葉の美しさがピークの季節に訪れ、眺めた景色は感動のひと言でした。敷地内を散策したり、近くの散策路を歩いたり、たっぷりと大自然の懐で癒される時間を過ごします。
大浴場は温泉風呂で、露天風呂はないもののワイドなガラス越しに美しい風景を眺められる気持ちの良いお風呂です。
シックで落ち着くインテリアのゲストルームは、ゆったりと広めです。昔ながらのホテルなので、バスルームも普通なので、部屋にも露天風呂を作ればより高級感が出て今風かと感じました。
ただし秘湯を求める人に嬉しいサービスがありました。ホテルのマイクロバスで好きな時に近くの「酸ヶ湯(すかゆ)温泉」へ連れて行ってくれるという無料送迎付き。
酸ヶ湯は330年もの歴史がある古い「ヒバの千人風呂」があることで知られています。ところがこのお風呂、普段は混浴です。それが1日に1時間だけ20時から21時だけは女性専用になるのです。それに合わせて行ってみたら、ものすごい人で、着替えるのも他の人とぶつかりそうな混雑ぶりでした。
湯けむりいっぱいですごくレトロなお風呂はムード満点。濁り湯で心地よさそうと思って浸かってみると、なんと酸が強すぎて、肌が敏感な私は手の甲と腕がひりひり痛いほどで、腕だけ出して入ったのです。最初に無理して少し浸かったら、腕と手だけ後で赤く腫れてしまったので、敏感肌の人は要注意です。でも古いヒバの千人風呂という有名な秘湯を少し垣間見られたのは楽しい思い出です。
ダイニングルームで本格的なフレンチディナー
ダイニングルームもログ作りとあって温かなイメージで、そんな中にシャンデリアが輝いて高級感も漂っていいムードです。
チェックインの際に、スタッフの方が「本日は団体のお客様が2グループおられて混んでいますので、ディナーは17時からでお取りしております」との話。ランチを食べていたら17時のディナーなどあり得ないところでしたが、その日は運よくランチ抜きだったのでセーフ。
予めディナーの時間も希望を伝えておかないといけないようです。
行ってみると、サービスも丁寧だし、どの料理も正統派フレンチで昔風ながら美味しいものでした。中高年のゲストが多いようで、そのためかソースがあまりクリーミーでなくさっぱり仕上げてあり食べやすくて好みでした。陸奥湾産帆立貝とビーツのサラダや西海岸深浦産サザエのブルギニオンなど、地元の新鮮な魚介類を使用しているのもいいところです。オードブルは3つ、スープが出て魚と肉料理と続きました。満足のいくディナータイムとなったのです。
ちなみに翌朝の朝御飯は洋食の他に和食も選べました。
施設名 | 八甲田ホテル |
住所 | 青森県青森市大字荒川字南荒川山1-1 |
TEL | 017-728-2000 |
営業時間 | 2名1室の場合 1人約27000円~(2食付き) |
休館日 | 52室 |
入場料 | 部屋風呂あり 大浴場は内湯のみ。 |
アクセス | 近隣の秘湯「酸ヶ湯温泉」に無料で入れる特典付き。無料送迎あり |
公式サイト | https://www.hakkodahotel.co.jp/ |
まとめ
青森県中央部に位置する八甲田の山麓エリアは、山々の連なる風景と多くの湖沼があって、自然散策に最高の地です。そんなエリアの真っただ中にあるログ作りの素敵なホテル「八甲田ホテル」に泊まって、グルメや温泉を楽しみ、周辺をハイキング。夏の季節もいいけれど、紅葉の季節は最高の景観が楽しめるので一押しです。
(2021年10月訪問)