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    澁い(カフェ/十日町/新潟県)~本物の空間を体験する、人に教えたくなる素敵な越後古民家カフェ

    こげ茶の梁、柱、家具とマッチングするピンクの壁によって見事に映える空間となっているキッチン

    ドイツビ-ルは3種類から選べ小瓶で、写真は「エーデルワイス」

    カールベンクスさんをご存知でしょうか。
    1966年に初来日後、日本の民家に惹かれ、日本人の職人を連れ、日本の古民家をドイツに移築する仕事を手がける会社を立ち上げます。そして、1993年に来日して新潟を拠点にして四半世紀、今や知る人ぞ知る古民家再生のプロフェッショナルです。
    普段からレストランや宿、地方活性化などには興味があるので常に情報のアンテナを張っていると思っていましたが、数年前、会社の知り合いにこのカフェを教えてもらうまで私はこの方を知りませんでした。
    旅先で知らない情報に出逢うと、やはり旅に出ないとわからないことがあることに気づきます。

    ホクホク、サクサクなジャ-マンポテトキッシュ

    十日町松代にある旅館を改装したカフェは、松代駅から歩いて7分程、雪に耐えうる重厚な本物の素材で作られたどっしりとした建物にセンスの良い家具や小物などが置いてあり、非常に魅力的な空間です。
    カフェではランチのコースをいただきました。メインはキッシュやオープンサンドから選べ、本日のスープとデザート、また飲み物はドイツビールやソフトドリンク、珈琲などから一つを選べ、食前でも食後でも楽しめる自由な構成になっていて、カットされてないジャーマンポテトキッシュは焼きたで熱々ホクホクサクサクです。

    日本の大工さんの技術が集積された古民家カフェ、店名の由来

    2度目に伺った日は偶然、ご本人がいらして、初めてお目にかかることが出来ました。
    写真のままの優しい雰囲気で短い時間でしたがずっと話をしていたかったくらい素敵な方でした。教わったことは、カフェは元々、飲食のために作られたものでは無く、古民家を愛する人が集うために作られた施設だったということ、またずっと謎だったカフェの名前は、冒頭に書いた海外で日本建築を作る設計事務所の名前が「澁設計」であったことが由来であることがわかりました。澁いは、派手と対語にある地味だけど味があるという意味、日本の民家を的確に表していると思いました。
    実際に海外にいた時の建築作品の写真を見せていただき、基本を崩さない上で再生される、今に繋がる意匠を感じることができました。
    素敵なお店なので機会があったら、いや、機会を作ってぜひ、行かれてみてください。

    レストラン名澁い
    ジャンルカフェ
    住所新潟県十日町市松代2074-1 まつだいカ-ルベンクスハウス1F
    TEL025-594-7944
    予算昼のみ ~2,500
    座席21席
    個室なし
    予約の可否

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