東京や横浜で高級イタリアンのチェーンを展開している「サローネグループ」。その5軒目の店が、イタリア語で「5番目の角」を意味するこの「クイントカント」なのです。大阪のイタリアンで王者として君臨してきた「ポンテベッキオ」に、まさに殴り込みをかける勢いでこの店は人気を高めてきています。
洗練されたモダンでシックな店内は、現在コロナ対策でテーブルの間隔を広げ、背の高いパーテーションで仕切って、各テーブルが個室のようなプライベート感を生み出し、安心して食事ができるのです。
若いスタッフは皆サービスが温かくこなれており、そのトップに立つシェフの岸本拓也氏はまだ29歳という若さで、食べログ4.17(2021年2月現在)という高評価の名店を仕切っているやり手なのです。フレンチの店で4年修業した後、2013年オープンのこの店に来て22歳でシェフになった岸本氏。ホントに若い!!
フレンチとイタリアンのジャンルを感じさせない料理はフレンチでの経験から来ているのだとわかりました。そして最初と最後に2度テーブルまで挨拶に来てくれます。とりわけ最後には料理の感想を詳しく聞いておられます。その姿勢はすばらしいものに思えました。ゲストとのコミュニケーションを図り、話題を広げ今後に生かそうというやる気を感じました。
料理はどれもが創作性があってたくさんの工夫があることに驚きました。かといってイタリアンの基本に忠実で、へんにこねくり回すことがなく、心から美味しいと素直に舌が喜ぶ料理です。料理と一緒にテーブルに置かれるメニューカードはカラフルで楽しく、またかなり詳しい説明が写真入りで書かれています。ディナーで12000円のコースを頂いたところ、このカードが最後に11枚たまり、まとめて記念に持ち帰りもできました。
「カラバッチャ」はフィレンツェのオニオングラタン。熱々のコンソメにアーモンドミルクの泡。付け合わせはチーズのタルトレットにアーモンドやアーモンドパウダー、玉ねぎとマスカルポーネクリームを載せて、スープと一緒に口に入れると何とも言えない幸せな味。「ペッシャフィント(偽の魚)」は魚の形の牛煮込み入パイでポルチーニのソースと頂くイタリアの家庭料理。「シャラティエッリ」は牛乳で練った平麺で、紫人参とそのパウダーで紫の仕上がりはユニーク。実際は濃厚さはなくて味わい深いものです。
ここまではまだメニューの半分。魚と肉の料理が出て、ほとんど満腹の時に、ここの名物として出されるのが〆パスタ。それもスパゲッティポモドーロで、30g、50g、70gで選べます。大好きなパスタですが、30gでも食べきれるか心配でした。食べてみるとやっぱり美味しい!空腹のときにこれが出たら、めちゃくちゃ感動したはずなのに・・・・。今夜ばかりはもっと大きな胃袋で来たかった!! (2020年11月訪問)
レストラン名 | クイントカント |
ジャンル | イタリアン(イタリア料理) |
住所 | 大阪市中之島3-6-32ダイビル本館1F |
TEL | 06-6479-1811 1812 |
予算 | ランチコース 5000円~ ディナーコース 12000円~ |
座席 | 26席 |
個室 | なし |
予約の可否 | 予約可 |