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綾小路新町の京都らしい町家風の門構え。中に入ると裏庭が見え、ゆったりしたスペースのカウンターがある落ち着いた店内です。
長崎の島原出身の大将唐津将作氏。ご実家の和食店で働いた後、京都吉兆で修業を積んで、2017年に奥様と二人でこのお店をオープンされました。古い建物を全面リノベーションし、庭に椿などの木も植えたそうです。
今ではミシュラン1ツ星を獲得し、食べログ百名店でブロンズという人気店です。2月の平日のランチで、12時一斉スタートにてお邪魔しました。
優しい大将ご夫妻の対応にホッとする
あいにくその日は道中大雪のところがありました。東京からの新幹線は「米原辺りで雪のため50分ほど遅れる見込みです」とのアナウンスを車中で聞いて、慌ててお店に電話しました。すると大将が出られて「大丈夫ですよ。お気をつけてお越しください」との丁寧な対応にホッとしました。結局その後挽回した電車は5分遅れで京都駅着となりました。よって予定通り12時スタートに間に合ったのです。
カウンターのみで、我々家族3名の他に東京から来ているというカップル一組の計5名で一斉スタートとなりました。カウンターから目の前に飾られている雛人形。季節ごとに飾りは変えているそうです。
ランチは1コースのみ11000円(税サ込)は京都にしてはとても良心的な価格設定です。値段以上に濃い内容だったのです。
京都の1ツ星店とは思えないコスパのいいランチメニュー
八寸がまず出ました。琵琶湖の氷魚(アユの稚魚)、穴子のお寿司、車海老、太くてまるでたくわんのような食べ応えあるカラスミ。ハマグリの形の器には数の子の松前漬け、菜の花、松葉ガニの身と蟹味噌。
次は蟹真丈のお椀です。カニの身がどっさりで、葛でかろうじて固めていて、ほとんどが蟹という贅沢なお椀です。出汁が美味しい!
造りは五島列島のアオリイカ。沢山の切り目を入れて食べやすくて甘い。丹後のメジマグロも。香ばしくて美味しい煎った白ゴマと塩、フキノトウ醤油で頂きます。
お口直しの冷やし十割蕎麦の後は、まながつおの胡麻焼きが香ばしくて美味しい。ハマグリと九条ネギの炊き合わせも京都らしい一品でした。
最後のご飯は煮え花みたいに柔らかくて熱々のご飯に卵の黄身と鰹節で卵かけご飯に。ちりめん山椒、鶏肉、甘くて美味しい大根のお漬物も付きました。
すべてが丁寧に作られて満足感が大きいコースでした。
レストラン名(ジャンル) | 綾小路唐津 (日本料理) |
住所 | 京都府京都市下京区 新町西入矢田町113-1 |
TEL | 075-365-2227 |
予算 | お昼 コース11000円 夜 コース19800円 いずれも税込み サービス料なし |
座席/個室有無 | カウンター8席 個室4席 |
予約の可否 | 完全予約制 |
公式サイト | http://karatu.jp/ |
まとめ
大将の穏やかで優しい性格を表すように、どの料理もホッとするような優しい美味しさでした。
京都でご飯しようと言われて、さり気なくこんなところに案内できれば、きっとあなたは京都通と思われること間違いなしです!
(2022年2月訪問)