麺匠 パスタバカ一代(パスタ/四ツ橋/大阪)～名物はトリュフと温度卵の冷製カルボナーラ

お店の外観

本格的なパスタを食べたいけどわざわざイタリアンの高級店でフルコースを食べるほどの気力も予算も無い。もしかしたら子供がいるからそういったお店に行きづらいという方も居るかもしれません。
そんなとき強い味方になってくれるのが町のパスタ屋さん。今回ご紹介するのは、心斎橋駅から徒歩10分ほどの場所にあるパスタ専門店「麺匠パスタバカ一代」。町のパスタ屋さんとは言ってもかなり本格的で、1,000円台で食べられるリーズナブルなものから、高級食材を駆使したちょっと贅沢なパスタまで幅広く取り扱っています。

食べログ百名店にしてはカジュアルなパスタ屋

今回私は念のため予約して行ったのですが、予約なしの飛び込み客やファミリー層の姿も見られました。店内の雰囲気も普通の喫茶店のようなラフさで、下調べをしていなかったら食べログ百名店とは思わなかったかもしれません。
しかしながらそんなお店の雰囲気とは対照的にパスタはどれも本格的。麺の種類に応じて茹で加減を変えていたり、よく合うソースも熟知しています。

シェフは元々神戸や京都、そしてフランスでの修業経験のある方。それが何故イタリアンへと転向したのかと言うと、ただただ「パスタが作れるようになりたい！」という理由からなのだとか。25歳の時にイタリアンレストランや有名店でその腕を磨くと、2013年にパスタ専門店「麵匠パスタバカ一代」をオープン。そのユニークでレベルの高いパスタが人気を呼んでいます。

豊富な種類＆セットがお得

800円でこの前菜と飲み物がつくなんて…お得！

普通小さいお店ほどメニューの種類は少ないものですが、「パスタバカ一代」では計20種類以上のパスタから好きなものを選んでいただくことが出来ます。
今回3人での利用だったので1人1品ずつパスタを頼んだのですが、せっかくならお得なセットメニューにするのがオススメ。私はパスタ代+800円でいただける「前菜盛り合わせセット」を注文しました。こちらは前菜4種とミニシーザーサラダ、そしてドリンクまで付いたセットメニューで非常にお得です。

オーソドックスなトマトソースのパスタ

前菜は小さなポタージュスープと飴色玉ねぎのキッシュ、ハムなどが全て一つのプレートに載って出てきます。特に飴色玉ねぎが入ったキッシュが美味で、さすがフランスで修業していただけのことはあると、納得の味でした。どれも一つ一つ丁寧に作られていて口に合わないと感じるものはありませんでした。これと飲み物が+800円でつくなら断然お得ですし、他にも+600円でデザートの盛り合わせとコーヒー紅茶が付く「スイーツセット」もオススメです。

名物トリュフと温度卵の冷製カルボナーラ

さっぱりと食べられる冷製カルボナーラ

私が頼んだのはお店の人気メニューだと言う「トリュフと温度卵の冷製カルボナーラ」。ひんやりとしたクリームソースは見た目の割にしつこさが無く、さっぱりといただけます。その上にたっぷりのチーズと温度卵、そしてトリュフが贅沢に盛られています。運ばれてきた時ふわっと香るほどトリュフは香りが高く、とろりとした卵と絡めると抜群の美味しさでした。

フォアグラと栗のタリアテッレ

一方連れが注文したのは、オーソドックスな「トマトソース＆モッツァレラとバジルのスパゲッティ」と「フォアグラと栗のほんのり甘い玉葱クリームソースのタリアテッレ」。特にフォアグラのタリアテッレが非常にユニーク！幅広のタリアテッレに甘めのクリームソースをたっぷりと絡め、栗やフォアグラがゴロゴロと入っている贅沢なパスタです。フォアグラは甘い食材との相性が良いと言われていますが、こちらは栗や甘めの玉ねぎクリームソースがその役割を果たしていて、口に入れた時の風味のバランスが良かったです。たまに田舎のレストランや安いお店に行ってフォアグラを注文すると、冷凍ものなのか風味が全くない代物に出会うことがありますが、ここのフォアグラはちゃんと良いものを使っていて好感が持てました。
オーソドックスなトマトソースのスパゲッティも驚きこそないものの、やはりレベルが高く個性の強いパスタにも負けない美味しさでした。また高級店と違って麺の量が多く食べ応えがあったのも嬉しい点。複数人で行って数種類のパスタを注文すると、シェア出来るようにあらかじめ取り分けてくれる配慮もあってよかったです。

まとめ

カウンター席もあります

パスタ専門店は全国に数えきれないほど存在しますが、「麵匠パスタバカ一代」のように本格的で食材にもこだわっているお店は貴重な存在です。定番のトマトソースやボロネーゼ、ペペロンチーノなどもありますが、せっかくならここでしかいただけないような創作性溢れる一品を食べてみてはいかがでしょうか。(2021年12月訪問)