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前菜盛り合わせにお寿司が入っているのは「プレゼンテスギ」を思い出した
京成線臼井駅という場所に初めて降り立ちました。はるばる遠くへ来た感じ。しかも夕べの大雪で、足元は履き慣れないスノーブーツで、かろうじて雪道も滑らず、お店まで15分ほどの距離を歩きました。
こんなど田舎に素敵なカステッロ(お城)みたいなレストランが現れたのです。その名も「カステッロ」。
1988年オープン。シェフは当初からこの田舎にオープンすることを狙い、自家製野菜を使うなど、今では当たり前のことを当時から実行していた先進的なリストランテなのです。
ランチはとってもリーズナブルなコース。果たしてその内容は?
カステッロはどんなお店なのか?

イタリアのオーベルジュを想わせる外観
店内に入ると、広くていくつもの部屋があって、エレガントなムードが漂っています。通されたのは個室のテーブル。半透明のガラス張りで中の様子がある程度見える仕組みです。壁にはスペイン・アンダルシアのようなメキシコのような素敵な絵が飾られています。照明も可愛くて南欧風。イタリアの田舎のオーベルジュ風でありながら、120席もある大きなお店です。それでもなおその環境も雰囲気も素敵です。

明るい日差しが差し込む個室
先進的なリストランテとして、今では東日本のイタリアンの食べログ百名店にも選ばれています。今大人気の同じく千葉・佐倉市のイタリアンレストラン「プレゼンテスギ」の杉岡シェフは「カステッロ」出身で、このお店の影響を受けているそうです。
ランチのビステッカコース5500円のを頂きました

シェフの気まぐれサラダ
1月上旬、雪の日のランチタイムにお邪魔しました。Aランチコースが3850円。前菜、パスタ、メイン、デザートの4皿で、メインを和牛にするのがビステッカコース5500円です。
メニューはチョイスできるプリフィクスのスタイルなのもいいところです。前菜は2種類からのチョイスで、パスタは4種類から。

一番気に入ったシラスとアンチョビのスパゲッティーニ
私は前菜にはシェフの気まぐれサラダをチョイス。グリーンリーフサラダのまわりにサラミやニューカレドニアの天使の海老、ブロッコリーのペースト、スモークサーモンとサワークリーム、カプレーゼ、ヤリイカのカルピオーネなどいろいろ美しく盛り付けてあります。天使の海老は柔らかいので頭から全部食べられます。香ばしくて美味しいくてカルシウム補給!
家族は前菜の盛り合わせを頼みました。パルマの生ハム、トリュフ入りサラミ、古代米と平目のお寿司、4種のキノコと若鶏のテリーヌ。海老はなしでカプレーゼ、ヤリイカは同じです。
コースのパスタは?和牛の料理は?

脂っぽいお肉をあまりたくさん食べられないのでギブアップ
パスタは4種からのチョイスです。結果的には私の選んだシラスとアンチョビのスパゲッティーニカラスミがけが一番正解でした。熱々のパスタの上にひんやりしたシラスが合い、さっぱりして美味しかったのです。
黒トリュフのカルボナーラのスパゲッティーニは味はいいけれど少々濃厚。天使の海老2匹が載ったラグーソースのスパゲッティーニは770円アップで、これも豪華な一皿。
メインは熊本県産赤牛のロースのタリアータ100ℊ。どう見てもそれ以上あるボリューミーな一皿で、途中でギブアップ。和牛ロースの脂分がより多い方を頼んだ家族もギブアップ。値段が値段なのでやはり肉質はイマイチだったのは仕方ありません。肉が期待外れだったので、私は基本プランにして魚でも頼めばよかったと後悔。

デザートも5つ集まれた結構ボリューミー
最後に小さなデザート5種類が登場。パンナコッタ ベリーソース、カスタードプリン、苺のタルト、栗のケーキ、そしてフランボワーズのソルベ。お腹いっぱいだったけれど、どれもが美味しく食べられました。
大きな店なのでベテランシェフの顔が見えなかったのが少し残念です。オーベルジュ風の内装なので、もう少しこじんまりしていればシェフとも会話できるのでしょうけれど。制服姿の女性スタッフも交替でお世話してくれ、それなりに感じはよかったものの、とりわけ会話もありません。
カステッロという名のように、ヨーロッパ風のエレガントなお店なので、もう一歩踏み込んだ温かいサービスを取り入れたらもっと素晴らしいお店になるのではないかと感じました。
(2022年1月訪問)
レストラン名(ジャンル) | リストランテ カステッロ (イタリアン/イタリア料理) |
住所 | 千葉県佐倉市臼井1567−2 |
TEL | 043-489-8951 |
予算 | ランチコース 3850円~ ディナーコース 4350円~ |
座席/個室有無 | 120席 個室あり |
予約の可否 | 予約可 |
公式サイト | https://ristorante-castello.jp/ |
まとめ
ステキな絵も飾られた個室
あえてこんな田舎にこれほど素敵なリストランテをオープンされたシェフは、今にして思えばかなり先を行く発想の持ち主だったのでしょう。オーベルジュのような小さな店ではなく、120席もあってパーティーもできるような大きな規模のお店です。まさに地元ではランドマークともいえる存在なのではないでしょうか?
百名店にも選ばれ、全国の食通がこれからもっとやって来るはず。シェフの料理の長い歴史をまた進化させていってほしいと思いました。