
前菜のサーモンとモッツァレラチーズ オレンジ風味

ひまわりの種を使った自家製フォカッチャ
比較的有名なフレンチやイタリアンのお店が他県より少ないと言われる宮崎県。そんな中で宮崎市内で見つけた食べログ百名店のお店が、GIGLI (ジーリ)です。
シェフの外山 慎(トヤマシン)氏はかつて東京の「イル・ギオトーネ」で4年間修業。2015年の若手料理人の登竜門である「RED-U35」でブロンズエッグを受賞した経歴の持ち主です。
1月のとある平日の夜にお伺いしたところ、テーブルにクロスがかかっていたのは1つだけで、たまたま私たちの貸切ディナーとなったのです。サービス係は奥様で、ゲストも我々だけだから今夜は二人体制のようです。

穴子と牛蒡、黒トリュフのリゾット
ランチもフレンチを食べていた日だったので、ディナーコースは6品で9200円のものを選びました。スープと前菜1皿、リゾットとパスタ、肉料理とデザートという流れです。
まず出たのは伊勢海老とお餅のスープです。オマールのビスクのような甲殻類の濃厚スープにお餅を入れたちょっとユニークなスープです。
次の前菜は見た目にも美しい一品。白い泡の中にはサーモンとモッツァレラチーズのオレンジ風味のもの。オレンジによってサーモンに合う甘い酸味が加わりました。
リゾットは黒トリュフが贅沢に削られ、穴子で牛蒡を巻いたものが付け合わせです。ちょっと和風に感じる食材が変化を生んでいました。
パスタは鰆と菜の花が入り自家製のカラスミがかけてある、季節先取りの味わいです。

鰆と菜の花のパスタ 自家製カラスミをかけて
岡崎牛のサーロインはフキノトウのソースを添え、今流行りのグリーンでユニークなカリフラワーのようなロマネスコも添えられます。
デザートには洋梨のティラミスが出ました。
どれもが優等生的な味わいで、印象に残るようなインパクトがあったとは言い難いですが、美味しくいただけた料理でした。
ゲストは我々だけだったのに結局シェフはテーブルには出て来てくださらなかったので、会話はなく残念でした。あまりコミュニケーションを取るタイプの方ではないのかもしれませんが、少し寂しい気がしたのでした。
(2021年1月訪問)
日本酒の造り酒屋によくみられる杉玉がぶら下げてある
レストラン名 | GIGLI (ジーリ) |
ジャンル | イタリアン(イタリア料理) |
住所 | 宮崎県宮崎市中央通3-22 高野ビル 2F |
TEL | 050-5590-5031 |
予算 | ディナーのみの営業 コースが9200円~ |
座席 | 24席 |
個室 | あり |
予約の可否 | 完全予約制 |