中洲川端駅から歩くこと5分、上川端商店街のアーケード内に「漁師料理の店 せいもん払い」という居酒屋があります。新鮮で質のいい魚介が味わえるお店として有名で、居酒屋と言ってもメニューによっては高級店に引けを取らないものもあります。食べログの居酒屋部門の百名店にも選ばれていて、予約なしでは30分ほど待つこともある人気店です。
「せいもん払い」の目印は、入口にある大きな水槽。エビをはじめ様々な魚たちが大きな水槽の中を悠々と泳いでいて、いかにも「漁師料理」のお店といった店構えです。扉を開けるとまず出迎えてくれるのがずらりと魚介類が並んだカウンター。まるで魚市場のように種類豊富な魚が綺麗に陳列されていて、見るからに鮮度がいいのが分かります。
私が通されたのは2階の座敷スタイルの個室。コロナ禍でしたがこの日もたくさんのお客さんで賑わっていました。ムードは完全に居酒屋といった感じですが、店員さんはベテランの女性が多く、サービスも行き届いています。
メニューの豊富さはチェーン店のようですが、そのほとんどがやはり魚料理。しかも物によっては時価の料理もあって、普通の居酒屋の感覚でオーダーするとちょっとびっくりする値段のものもあります。特に私が驚いたのが「のどぐろ」の焼き物。時価と表記があったので店員さんにお値段を確認すると「のどぐろは本日7,000円です」とのこと。想定以上の価格に驚いてしまいましたが、それだけ高品質な証拠です。今回私は予算とお腹の都合でオーダーしませんでしたが、この値段でも食べたいと思う人は多いでしょう。
しかしその一方で大ぶりのコロッケ3個が980円、だし巻き卵580円、帆立のバター炒めが1,800円など一般的な価格のものも多くありました。
今回3人での利用でしたが、お通しは3つとも種類がバラバラ。揚げ出し豆腐や貝の煮物など凝った内容です。
さて魚料理のお店なのでせっかくなら新鮮な刺身盛り合わせや塩焼き、エビフライなどは食べておきたいところ。私は「特大海老フライ」という言葉につられてこちらを注文しましたが、20cmはあろうかという特大サイズが出てきてびっくり!店先の水槽で泳いでいたものなのか、身がプリプリで新鮮なのが嬉しかったです。
刺身盛り合わせは一人前が2,580円。ちょっとお高めに思えるかもしれませんが、7種類ほどのお刺身が各2個ずつ盛られているので満足感もあります。またお店の名物料理であるだし巻き卵は普通に注文しようとすると「量がかなり多いのでハーフサイズで大丈夫だと思います」と言われたのでハーフサイズをオーダー。実際かなりのボリュームでハーフサイズでも食べきれないほどでした。帆立のバター炒めもそうでしたが全体的にシェア前提のボリュームのようです。薄味が好みな私にはどの料理も味付けが濃いめに感じましたが、お酒には合いそうです。
「せいもん払い」は、通常の居酒屋として利用したい人やちょっと贅沢な魚料理を堪能したい人など、様々な層に需要があるお店だと思います。(2022年1月訪問)
レストラン名 | せいもん払い |
ジャンル | 居酒屋 |
住所 | 福岡県福岡市博多区上川端町5−107 |
TEL | 092-281-5700 |
予算 | ¥6,000~ |
座席 | 125席 |
個室 | あり |
予約の可否 | 予約可 |